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また大切な人を失いそうです

ある程度人生を生きてくれば、それなりに大切な人々を送ってきたはずです。
愛するものとの別れ、人生を導いて頂いた尊敬する恩師、学校の先輩、後輩、同窓生、数えればキリがありません。それほど私は、多くの人々や、様々な事象によって育てられて来たのです。
私は、今から約40年ほど前、前妻を27の若さで見送りました。ガンだったのです。その時も、見送る一、二週前から、私の周辺で様々なことが起こりました。折れるはずのないベッドの足が折れ、洗濯機や冷蔵庫が故障し、数えればいくつもありました。
何かが、備えよ、最愛の者の死に、備えよ、と言っているようでした。

私は、人生様々あって、転職をかなり行いました。前職は介護職です。55を超えてある特養に採用されます。施設長は、3時間持てば、3日持つ、3日持てば、3か月大丈夫、と笑みを浮かべて私を迎えてくれました。
初めての夜勤の時は、夜勤明けで家に帰って寝ると、体中が痛くて、起き上がることができず、もうだめかと思いました。
それでも、特養で約10年務めることができ、介護主任まで経験しました。
人の最後をみとる職場でした。多くの方の最後をみとりました。
そのうち、最後の方の共通するいくつかの点を体が覚えてしまいました。
経口による食事摂取ができなく、あるいはしなくなりました。

今回、ある先生がその状態を迎え、しかも、私の周辺で様々なものが壊れだします。耕運機の壊れそうもないフレームが折れ、PCの大切な機能の一つであるネット接続をつかさどる「はこ」が壊れ、冷蔵庫が壊れ、、、。
また、大切な人を送らねばなりません。この方は、私が学生時代に仕事を教わった方です。限りなく恩があります。

多くの方を送って、最後は自分が送られる番となります。人はそうやって、順番に送られていきます。
その時が近づきました。ネット回線がつながらず、ポケットWi-Fiで記事を挙げています。今日も、眠れぬ夜が過ぎていきます。

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