百田尚樹のニュースに一言 R050929 より

●地域住民の安全を守るため警察は事件や事故などの注意すべき情報をホームページ上で公開しています。さらに防犯アプリに登録すると、それらは自動的にメールで送られてきますので非常に助かります。その内容は「路上からガスが噴出しているから近寄らないように」「イノシシが出没中につき注意するように」などのほか「露出魔が現れた」「登校中の女児が追いかけられた」などの不審者情報も含まれます。
愛媛県警のHPにこんな掲載がありました。(今治署管内)◆種別:凝視◆日時:令和5年9月13日(水)午前9時30分ころ◆場所:今治市高橋甲の店舗内◆状況:女子高校生が店舗内で買い物中、駐車場の車(黒色、普通自動車)に乗車していた男(中肉、170センチ位、黒色短髪、青色シャツ、黒色ズボン、メガネ着用)に凝視されたもの。
これはいったい何を言わんとしているのでしょう。ずっと見られていると感じた女子高生が警察に届け出たことで注意喚起となったようですが、この“不審者”扱いされた男性はただ駐車場に止めた車に乗っていただけです。車から降りて買い物中の女子高生を付け回したわけではありませんし、車の中から声をかけたわけでもありません。
ただじっと彼女を凝視していただけです。その理由は女性があまりにも美しくてただ見とれていただけかもしれませんし、あるいはその逆だったのかもしれません。そもそも男は本当に女子高生を見つめていたのでしょうか。ただぼんやりと車窓を眺めていただけかもしれません。
ハラスメントという言葉が一般的になってから「受け手がどう思うか」に重点が置かれるようになりました。今回のケースも女子高生が不快に感じたことで“事件性”ありとされたのかもしれませんが、これくらいのことで不審者扱いされたのでは堪ったものではありません。愛媛県はこんなものでも掲載しなければならないほど事件のない平和な県なのか、それともこんなものも掲示しなければならないほど事件が多発しているのかはわかりませんが、いずれにせよ世知辛い世の中になったものです。

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