殊に夢見が悪い日は

たいてい現実で言い返せなかったことを半狂乱で叫んでいる。傷付けられっぱなしの口惜しさよ。脳の中で閉じ込められてうろうろ行き場を失っているのだ。けれども、自身の苦しみを転嫁してなすりつけてくる者たちに正しさや理論、こちらの傷を語ったところで通じまい。いっそう攻撃を仕掛けてくるか被害者ぶるに相違ない。かと言って我が家の伝統芸「泣き寝入り」。残りの半生は後継者でありたくない。どうしたものかしらん。書物の中に大人な手立てを探す日々。

生きる糧