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「望む未来を思い描けなければいけない」という思い込みを、外す

望む未来を、具体的に、思い描けないと、望む未来に進めない、
と、思っていた。

目の前のことを、具体的に段取りしていくのは得意だけれど、
未来を思い描くことに慣れていない私は、
「未来を、具体的に、思い描けないと、ダメなんだ!」と、思っていた。

確かに、凄い人たちは、未来を具体的に思い描くことに、長けているように思う。
そこまで具体的に思い描けたら、確かに、そうなるよね、と思う。

だから余計に、「具体的に、思い描けない自分は、ダメなんだ!」
と、思っていた。
そして、未来を具体的に思い描くことに、苦手意識を持っていた。

ある時、また、いつもの、「望む未来を、思い描いてみましょう」
と、声をかけられる時が、やってきた。

「ああ、またか」と、思ったけれど、
今回は、
「どんなに漠然としたものでも、表現できないようなもので、いいんですよ」
「意識を、頭から、お腹の丹田のところまで、少しずつ、下げていきましょう」
「どんな自分でありたいか、イメージしてみましょう」
と、声をかけていただいた。

常に、頭優位の私は、丹田のところに意識を持っていっても、
「シ~ン」としていて、何の反応もない。
困ったなあ、どうしよう、と思ったけれど、
仕方がないので、しばらくじっと、そのままにしていたら、
そのうちに、丹田のあたりが、何やら少し、動き出した感じがした。

そして、そこから、何となく、パア~っと、
素敵な自分のイメージ像が、湧いてきた。

それを、言葉で表現しようとしたら、
恥ずかしい気持ちが邪魔をして、
「え~っと」と、とたんにぎごちなくなった。
どうやら、イメージを言葉にする途中で、
いろいろな横やりが、自分の中で、入ってしまうらしい。

それなら、無理に言葉にしなくても、
他の人にはうまく説明できなくても、
自分の中で、そのイメージを、大切に持っていたらいい。
そして、迷った時に、そのイメージを思い出したらいい。

「私にも、望む未来の自分のイメージ、あるじゃない!」
と思えて、嬉しくなった。

そして、”具体的に思い描いて、表現できなくてはいけない”
という、「自分の中の思い込み」を、外すことにした。

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