フィリピンと英語力
フィリピンの英語力に関しては世界的に認められています。実は母国語が英語のアメリカやイギリスを抜いてビジネス英会話ランキングが世界No1という調査結果があるぐらいなのです。
これはフィリピン人の英語がインド人と違ってきれいな発音であることに加え、ホスピタリティが高いことで丁寧に相手がわかるように話をするというところが高く評価されているためと言われています。
これを利用して、世界中から英語のビジネスが数多くフィリピンに集まってきております。
1つは英会話学校。現地には日系の英語学校だけで50校から100校、韓国や中国系も入れると200校近くあるのではとも言われています。一昔前は英会話の勉強と言えば、ワーキングホリデーでカナダとかオーストラリアという時代でしたが、今は圧倒的にフィリピン・セブ島が伸びてきていて、日本人の年間留学生数でイギリスを抜いて4位に浮上してきたほどです。1年間で累計3万人以上の日本人がセブに英語を勉強しに来ているとも言われています。
もう1つは英語力を活かしたBPO、いわゆるアウトソーシングです。リモートでできる業務を中心に高い英語力を活かしたビジネスが世界中から集まってきており、特にコールセンターは世界トップクラス。昔はコールセンターと言えばインドでしたが、きれいな英語とホスピタリティを活かして今はフィリピンに集まってきており、24時間世界中からの電話を受け付けています。
あまり知られていないですが、フィリピンはこういったアウトソーシング大国になってきており、世界のアウトソーシング都市トップ7にフィリピンからマニラとセブがランクインしているほどですし、このアウトソーシングを中心にフィリピン経済も成長をしてきており毎年約7%前後の急速な経済成長を継続して来ている状況です。
英語が得意というのはIT開発の世界においてはとても重要です。なぜなら最新の技術情報は英語の情報量が圧倒的に多いからです。英語で書かれた最新の論文を簡単に読み込めることもそうですが、世界中の英語スピーカーとコミュニケーションを取れることがとても有利です。Google/Apple/Amazonなどが公開した最新技術、日本語でフォーラムに質問してもなかなか返事が返ってこないですが、英語だと24時間、365日世界中の英語を話せる人がフォーラムやコミュニティーを見て返事をくれるので、技術的な課題解決力はものすごく高いと感じています。
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