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オフショア開発でお客様から言われるあるあるトップ3

育ってきた環境が違う国民同士の共同作業であるオフショア開発の現場では、文化、バックグラウンドといった共通認識の基礎になるものが異なるため、いわゆる「常識」が全然違ってきます。これによって、お客様に誤解を生んでしまったり、ご指摘を受けてしまうこともあります。フィリピンのみならず、ベトナムやインド、中国などオフショア開発というビジネスをしている人々にとって、お客様からよく言われてしまう「あるある」トップ3をまとめてみました。

1. 何回同じこと言わないといけないのですか?

昨日そうだったら今日もそうだろうと自発的に動く教育を日本人は受けて育ってきています。ところが、これは海外では異なるケースもあり、むしろ逆に、昨日も今日もそうだったからといって、明日もそうとは限らない、と教わってきていることもあります。なので、昨日も今日もそうだったら明日もそうとは思ってくれないという前提で、「これは毎日こうします」と明確に指示をすることが大切です。

2. ここまで言わないと思い通りに動いてくれないのですか?

みんな同じ、それが当たり前という教えられ方や環境で育ってきていることが多い日本人にとっては、当たり前の共通事項という前提が無いという経験が、他国の人々に比べてとても少ないことを知る機会があまりありません。そのため、そんなことってあるの?と最初は戸惑うこともよく見受けられます。

そんなとき、「ここまで指示しないと思い通りに動いてくれないんですね・・・」という印象を持たれることもあります。育ってきた背景や教育方法が違うので、そもそもの知識や価値観が異なるため仕方が無いのですが、これを切り替えて「共通認識はゼロ」という前提から会話を始め、1つずつ共通事項を積上げていくコミュニケーションにシフトできた場合、その後の運営がスムーズに回り始めている印象があります。

3. まじめにやってますか?

上記2つが繰り返されると、最終的には「やる気ありますか?ちゃんとやってますか?マネジメントしてますか?」という段階に入ってしまいます。このフェーズに入る前に、しっかりとお客様と違いを埋めるコミュニケーションができなければならず、当社の場合、ここまで来た際には担当ししている窓口のメンバーがコミュニケーション面でサポートしきれていない状況だったと考えます。

ブリッジエンジニアの人々

当社に在籍するブリッジエンジニアと言われる日本人SEたちは、こういう文化やバックグラウンドの違いによる「捉え方」の違いを埋めるエキスパートになっています。お客様が英語を話せる場合でも、言葉の裏にあったり前提条件が異なるケースも多いため、そういった暗黙の理解の部分を適宜フォローして、常識の違いのギャップを埋めながら、プロジェクト運営をドライブさせていただいています。これも日本ならではのおもてなしなのかもしれません。

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