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オフショア開発でよく使われるビデオ会議ツール

オフショア開発はお客様とのコミュニケーションは基本的にリモートワーク(テレワーク)になります。顔を見て会話したいケース、リアルタイムに関係者が集まって共有や決断をしたいケースなどの際にはビデオ会議が開催されます。顔を見てのコミュニケーションの機会が限られているので、この時使用するツールの音声品質や通信の安定性はとても重要です。ビデオ会議ツールが不安定だったことで打合わせ自体が不満足な形で終わった結果、プロジェクト自体の雲行きが怪しくなったりやスムーズだったお客様側ご担当者様とのコミュニケーションが険悪になったりすることもあるので、プロジェクト成功のカギを握るツールと言っても過言ではありません。

2012年からビデオ会議ツールを使ってオフショア開発でリモートワークをしている当社がこれまで活用してきたツールをご紹介します。基本的には自分たちで決めるというよりとは相手のお客様が好むもの、社内セキュリティ的に許可されるもの、特に何でも良い場合は当社オススメのものといった軸で決められることが多いです。

2012年〜

当時は選択肢がほぼなかったこともあり、ほぼSkype一択でした。

2014年〜

Skype: 50%
Skype for Business: 25%
Hangout: 20%
GoToMeeting: 5%

少しずつ選択肢が広がってきたことと、通常個人管理のアカウントになってしまうSkypeを使うことによるセキュリティ懸念が高まってきたこともあり、各企業によって使うツールが変わり始めてきました。シェアの構成はこんな感じです。MS独占に対してGoogleが少しチャレンジし始めたというところでしょうか。Skypeは通信品質が安定しないことが多かったですし、始まったばかりのSkype for Businessも動作が重たかったり、お客様側Skypeアカウントと混同してアカウント検索がうまくできなかったりとこなれておらず、通信が比較的安定していて、3拠点以上で安定して接続できたHangoutに期待をしていた時期でした。

2017年〜

Skype for Business: 30%
Zoom: 20%
Hangout: 20%
Teams: 10%
appear.in(現Whereby): 10%
Skype: 10%

さらに選択肢が広がってきました。このあたりからZoomが伸び始めます。さらにTeamsもでてきました。まさに群雄割拠で、このお客様はこれで、こちらはどのツールだったっけ?というようなケースが良く出てくるぐらい、様々でした。とはいえ、結局分散してしまっているけどMSが50%のシェアを持っていることには変わらない。思ったほどHanguoutが伸びなかったこと、Office365ユーザーが増えては来たがMSとしてSkype for Business推しなのかTeamsなのかはっきりしなかった。appear.inへの期待も大きかったですがフリー版だと3拠点以上だと40分までという時間制限があるなどでZoomへの対抗馬になりきれなかったように感じています。

2020年〜

Teams: 40%
Zoom: 40%
Meet: 15%
Skype: 5%

と一気に変わってきた感があります。TeamsとZoomのツートップですね。Teamsは圧倒的なOffice365ユーザー基盤に支えられて順調に成長、そうでない場合はZoomという流れになっています。TeamsがOffice365アカウントを持っていないゲストユーザーの扱いの対応に時間がかかっていたこともあり、その間にZoom利用者の基盤が出来上がってしまったように感じています。GoogleもHangoutからMeetへとリブランディングの際に多くのユーザーがTeamsに流れたようです。Skypeは、引き続き一定量の利用者があるようで、まだまだ生き残りそうですね。

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