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フィリピンの若い労働力

フィリピンの英語力以外のもう1つの大きな特徴は、その人口です。

国民の平均年齢は23歳、日本が46歳であることを考えると相当若い国ということになります。この平均年齢はASEAN各国と比較しても顕著であり、ASEAN全体で1位のラオスはまだ日本人がビジネスを始めるイメージがつきづらいような国よりは高いですが、第2位、平均年齢が30歳を超えているベトナムと比べても圧倒的に若いことがわかります。

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 この特徴をもう少し見てみると、いわゆる日本は釣鐘型といわれている高年齢層が多い状態です。中国もそれに近づいてきていると言われていますし、ベトナムもよく見ると若い世代は人口が減ってきています。ベトナムはこうした若い世代の人口が減ってきていることとITエンジニアを求めに日系企業がすでに大量に進出していることも有り、優秀な学生や若手エンジニアが採用しづらくなってきており、企業間で取り合いの状況になってきていると言われています。

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一方でフィリピンだけはきれいなピラミッドになっています。人口ボーナスという総人口の増加よりも15歳から65歳の生産年齢の人口増加の割合が高い時期が2062年まで続くと言われ、ASEANで最も長くこの状態が続くと言われています。人口も2095年ごろまで増え続けると言われており、現在は1億1000万人弱という人口ですが、10年以内に日本の人口を抜くと言われているほど急成長している国になります。


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