オフショア開発でよく使われるファイル転送サービス
オフショア開発のみならず企業間でのコラボレーションにおいて、ファイル共有というのは頻繁にやり取りする項目の1つです。特にオフショア開発においては、プロジェクトチームとお客様が実際にリアルで会うという機会がゼロというケースがほとんどですので、クラウドを活用したファイル転送サービスの重要性が以前から高いと考えています。最近はクラウドストレージが前提になってきていることもあり、ワンタイムの転送よりも、置き場所を共有して随時更新という作業スタイルが多くなっていますが、過去の変遷と合わせてどのようなサービスが使われているかをまとめました。
2012年〜
宅ふぁいる便 50%
firestorage 40%
ギガファイル便 5%
GIGAPOD 5%
2012年以前も同じようなシェアでしたが、無料で使える転送サービスが主流でした。ファイルをアップロードして宛先のメールアドレスを指定するだけで転送ができるという手軽さかつ無料ということで一気に広がり始めました。無料サービスだったこともあり広告が表示される、最大容量や保存期限、転送できる人数制限などがありましたが、不便なく使えていたサービスでした。
2015年〜
宅ふぁいる便 40%
firestorage 30%
Google Drive 20%
ギガファイル便 5%
GIGAPOD 5%
Google Driveや他のクラウドストレージが登場し始めて構成が変わってきました。企業での利用として宅ファイル便、firestorageなどの無料サービスはどうなのか?という議論がよくでていました。特に企業間でコラボレーションをする際にやり取りするファイルとそこに含まれている情報は、一般的公開前のものや社内の秘密事項、Confidentialなものが多くなります。そのために企業同士ではNDAを締結するのですが、受け渡しの際に使うサービスに問題があり漏洩した際のリスクはどうなるのか、そういった面での信頼性が利便性よりも重視されはじめました。これらの企業が有料サービスまたはより信頼性の高いクラウドストレージへと移行していった時期でした。
2020年〜
Google Drive 60%
OneDrive 30%
firestorage 10%
一気にクラウドストレージへとシェアが切り替わりました。これは、
・クラウドストレージの利用が進んだ
・クラウドストレージが進化して共有が手軽になった
・Office/G Suiteが浸透して付帯サービスの利用へと移行が進んだ
といったインフラの進化が大きな理由だと考えています。これらのサービスの貢献はとても大きく、企業間コラボレーションが本当に手間がかからなくなったと感じています。
また、ほんのごくわずかにはなりましたが、今でもDVDにして郵送されるというケースもあります。ただ、最近のノートPCにはドライブがついておらず、また社内にも外付けDVDドライブが1台もない環境も多いようですので、ドライブを購入するとこから始まるといったことも耳にします。
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