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海外でポカホンタス化する日本人女性

海外に行った日本人女性は高確率でポカホンタスみたいな黒髪ロングのワンレン&化粧になる、あれは現地の男をウケを狙っている!ビッチだ!

というような指摘を見かけたことはありませんか?

実際にカナダに住んでいる身から言わせてもらうと、化粧はともかく、黒髪ロングのワンレンになってしまうのは必然というか、事情が事情なので仕方ないのです…(私も一時期なってました 笑)

順を追って説明していきますが、主な理由はこんな感じです

1.腕のいい美容師があまりいない

西洋人と東洋人で髪質が違うことは知っていますか?
髪の断面を見ると、一般的に西洋人の髪は平たくて東洋人の髪は真円に近い形をしています。前者の方が細くてふわふわしているのに対して、後者は太くてコシがあります。扱い方が違うのです。

私の職場の同僚の韓国人男性が、日本人のいるヘアサロンで120ドルかけてヘアカットをしたというのに対し、イタリア人男性が高すぎてあり得ない、オレはいつも15ドルの適当なヘアカットで済ませている!と驚愕した一幕がありました。

それに対して韓国人の同僚は「アジア人の髪質の扱い方を知らないところで切るとやばいことになるんだよ。そもそも僕たちは顔の彫りが深くないからちゃんと切らないとバランスがすごく悪く見えるんだ」と言い返していて、ごもっとも...と思いました。

幸い、バンクーバーには日本人経営のヘアサロンも点在しており、ワーキングホリデーなどでやってくる腕のいい美容師も多いです。しかしそれでも、私は一度だけとはいえ、大ハズレの日本人の美容師に当たってしまったことがあります。日本だと競争率が高い職種なので、長いこと修業を積まないといけないところ、こっちに来ていきなりカットできるようになったのかな?と推測します。

マジで切られた前髪がやばすぎて別のところで直してもらうまでの一週間は帽子をかぶって生活する羽目になりました。ちなみに直してもらった際には「これ、自分で切りました?」と聞かれたくらいです。

せっかくお気に入りの美容師を見つけても、ワーホリの期間が終わって帰国してしまうケースも多いのが残念ですね。信用できる美容師を探すのはなかんか大変です。アジア人の多いバンクーバーですらこのような状況なので、アジア人の少ない地域ではさらに大変だと思います。

2.ヘアサロンが高い

日本が安すぎるだけなのかもしれませんが、とにかくヘアサロンは高いです。中国人の経営している中国語でしか看板を出していないようなヤバそうなお店はともかく、基本的な値段が高い上にタックスとチップ(バンクーバーは15%推奨)を払わねばなりません。

日系のヘアサロンだとここが一番安いと思います
髪の長さによってカットの料金は変わりますが、ショート25ドルからのスタートです。(私が来た当初は18ドルでしたけど…)安いせいか、予約を取るのが毎回めちゃくちゃ大変

おそらく二番目に安いところ。カットは38ドルから。
一度切ってもらったことがありましたが、長いので最低料金より多くとられました。(事前に説明はちゃんとされました)


ここは長さ関係なく60ドルから。ダウンタウンの他に、珍しくBurnabyに店舗を展開しています

AlphaDは美容師のレベルにより価格が変わる仕組みです。特に指定なしだと45ドル。私は何度か指定なしでカットしてもらったことがあるけど、特に問題はなかったです。いつも絶対にArt Directorを指名する!って知り合いもいましたが、それだと65ドル

値段は高いし、予約を取るのも大変なので(日本人美容師は腕がいいと評判なので日本人以外にも人気)必然的に足が遠のき、そこまで頻繁にカットしないで済む黒髪ワンレンロングにみんな落ち着くわけです。

染めたりパーマをかけたりするはさらにお金がかかるし、特にパーマは日本と比べると仕上がりがいまいちなのでNot wort itです。一度、友人の結婚式へ出席するのにデジタルパーマをかけたのですが、カットにタックス、チップ含めて350ドル近い出費でしかもパーマはそこまで長持ちしませんでした。デジタルパーマ自体は私は日本で何度もかけていて、カット含めて一万円以下で、しかも半年はパーマがもっていたんですけどね…

3.ワンレンロングは大人っぽく見える

ただでさえ年齢より若く見られがちな東洋人ですが、ボブカットなどにしていると更に幼く見られます。ちなみに極端な短髪にするとレズビアンだと勘違いされる傾向にあります。もちろん短髪の女性が全員レズビアンというわけでも、レズビアンが全員短髪というわけではありません。

しかし、クラスメイトのカナダ人が道行くショートヘアの子を見かけて「あの子かわいいけどきっとレズビアンだろうな、残念」というので「なんでレズビアンだと思うの?」と聞いたら「髪型でわかるよ」と言われたことがあるくらいなので(本当にレズビアンだったかは謎)そういう物差しで見ている人がいるのも確かです。

4.現地の人たちのおしゃれレベルが低いのでコスパが悪い

最大の理由はこれに尽きると思います。

日本のファッションって世界的に見てかなり特殊な進化を遂げているので、海外に来るとかなりカルチャーショックです。

私は日本ではそこまでおしゃれな方ではありませんでしたが、その私のこれは微妙かな…みたいな恰好でさえ、外を歩けばおしゃれな人扱いされます。

そんなにオシャレして仕事の後にデートでも行くの?って聞かれたり。道を歩けば、通りすがりの人にどこで持ち物を購入したのか聞かれたり(だいたい日本から持ってきたもので、相手も「やっぱり!こっちで売ってなくて残念」という反応をしてきます)

長年住んでいるうちに、さらに抑え気味になりましたが、それでもいろいろな人に"you always dress so well"(いつもオシャレね)とか言われます。

何度か"How can you dress so well all the time, I look like homeless"と言われたことすらありますが、ぶっちゃけそれは私がオシャレなのではなく、そっちの基準がやばすぎるだけでは?とひそかに思ったものです。

こんな歌もあるくらいですし。

私は化粧も、もともとそこまでしてはいませんでしたが、さらにしなくなり、今では日焼け止めにアイライナーだけ、5分あれば支度が終わります(笑)

同僚のフランス人男性いわく、フランス人女性は普段、ほとんど化粧をしないのでツケマツゲやら何やら貼り付けまくっている女性は意味が分からない、ナチュラルが一番なのにとのことです。

余談ですが、ヨーロッパと比べてカナダ人はどちらかというとバーなどにラフな格好で行くような文化なので、高級レストランに平気でTシャツとかでやってきたりします(ヨーロッパ系だとちゃんと襟付きのシャツを着てくる)

要するに気合を入れて、お金をかけてオシャレをしていても、みんなそこまで気にしていないのでコスパが悪く、徐々に手を抜いていってしまうわけです。


化粧がポカホンタスのようになるのは、もっと西洋化の進んだ地域で起きる現象かと思います。バンクーバーは移民が多く、人種のサラダボウル化しているので、多種多様な美的感覚が同時に存在していますが、例えばアメリカでは美の基準がもっとはっきりしています。東洋人の女性が、西洋人のメイクアップアーティストの腕にかかったら、まさしくポカホンタス化してびっくり!なんて話をよく聞きます。


そういうわけで、海外に長期で行く場合は維持しやすい髪型についても考慮しておくといいと思います!



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