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ChatGPT問答13│クライアントが自身の能力を最大限に活用できるよう、ソーシャルワーカーはどのような支援ができますか?

ChatGPTからソーシャルワーカーへの問い13個目です。

前回の内容はこちらから。

ChatGPTからの30の問いはこちらから。


今回のChatGPTからの問いは
「クライアントが自身の能力を最大限に活用できるよう、ソーシャルワーカーはどのような支援ができますか?」

要するに利用者をエンパワメントするためにソーシャルワーカーに何が求められているかだと考えます。




最大の支援は何もしないこと

ぼくの支援を根底から支えている言葉は「最大の支援は何もしないこと」です。

これは、学生の時にべてるの家のビデオを授業で見たのですが、スタッフの方が「最大の支援は何もしないこと」と語っていたことに衝撃を受けました。

「何もしない」とは、どういうことなのか?

それを考え、実践してきた福祉人生だったなとも思います。

これは言い換えるのであれば、「先回り」をしないことです。

たま~にすっごくお節介な支援員さんがいて、本人がやろうとしているのに「私がわるからいいわよ~」なんて言ってやってしまう人がいるんですよね。

子育てしていると感じるのですが、子どもにお手伝いしてもらうよりも遥かに自分でやってしまった方が早いんですよ。

でも子どもにお手伝いをさせるというのは、そこから色々学んでほしい・経験してほしいという想いがあるから。

これは福祉においても一緒で、結局先回りしてやっている支援員さんは、利用者のためと見せかけて自分が楽したいだけなんですよね。

繰り返し先回りしてやってしまうことは、利用者の経験を奪うことになりますし、自己肯定感等の非認知能力の低下もしていくだろうと考えられます。

つまり支援しているつもりが利用者の能力を奪ってしまうことになります……。

じゃあ先回りしない支援ってどういうこと? っていうと

  • すぐに答えを出さずに利用者さんにまず考えてもらう

  • 沈黙をすぐ破らない

  • 利用者さんができることは自分でやってもらう

  • 利用者さんがちょっと頑張ればできそうなことはチャレンジしてもらう

  • 支援者が奉仕の精神を捨てる

  • 報酬にならないことをどこまでするかは線引きを事前に決める

とかでしょうか。
とにかく主体は利用者さんであるので、まずは自分で考えてもらう、やってもらうということは基本かなと。


心のドアをノックし続けること

生まれつき障がいを持っている方などは、自己肯定感などの非認知能力が極端に低いことも少なくなくて、自分の殻にこもっていて自己表現が難しいという方はいます。

そういう方は、自分で何か選択をすることできなかったり、言いたくても言えないというが発生します。

それでも辛抱強く、本人の話を聴いていくこと。

心のドアをノックし続けることが必要だと思っています。

時間はかかることかもしれないけど、ここをちゃんとクリアにしていかないと本人の意志を確認できないままに進めていくことになって、本人が望まない選択を周りの人が勝手に決めてしまうなんてことも起こり得ます。


ほんのちょっと背中を押してあげること

新しいことにチャレンジするというのは、本当に難しいです。

障がいがなくなって誰でも新しいチャレンジは大変だし、尻込みするもんです。

確かに障がいがあるがゆえに「環境の変化に弱い = チャレンジが難しい」ということはあると思います。

でもチャレンジできないわけではないと思います。

障がいの特性だからと親や支援者が環境を変えないようにすればするほど、本人の適応能力は下がっていくんじゃないでしょうか。

もちろん特性上決まったルーティンがある方もいると思いますが、環境が変わったら新しいルーティンを一緒に考えて構築していけばいいんですよ。

ぼくたち支援者は、過保護になってやしませんかね?

その人の生活を守ることだけが我々の仕事ではないはずです。

その人が望む生活や仕事、自己実現をサポートし、生きがいを持って生きていけるようにすることが我々の仕事です。

だから「きっとあなただったらできるよ」って背中を押してあげようよ。


社会の構造として

通常ぼくたちはチャレンジするための助走期間がある。

例えば、小中高大学…と小さなチャレンジを繰り返し、その先に就職があって自己実現に向かっていく。

でも障がいがある人は、その助走期間がものすごく狭められているのではないかと感じることがあります。

特別支援学校に入っていると送迎があったりして公共交通機関を使う機会が得られず、行動範囲も狭くなり、結果あらゆる経験が少なくなる。

さらに高校卒業で就職or福祉事業所へ行くことが当然みたいな風潮があり、送迎ありきできていたもんだから事業所を選ぶにも制限がある。

自己実現に向けて羽ばたいていくためには、相応の助走が必要なんですよ。

でもそれが障がいがあるだけで与えられない。

さらに障害者雇用で就職したとしても、周りの社員さんたちは障がいに対しての理解もなければ、関わったことない人たちがほとんどで、障がいのある方からすると未知の生物との遭遇ですよ。

それも特別支援学校や福祉サービスという理解のある大人たちの箱の中で生きてきた弊害かもしれません。


まとめ

最後は社会構造上の問題で、すぐ改善することは難しいですが、前半部分は支援者次第で変えることができるはずです。

本当に自分がしていることが利用者さんのためになっているのかを考えてみてくださいね。

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