なぜ週末フリーランスが注目されているのか(雇用主視点)

# はじめに

こんにちは。@yuzutas0です。
筆者が週末フリーランス活動を始めたところ、周囲の人々から「うちも副業を推奨している」と教えてもらいました。

なぜこれほどまでに週末フリーランスが注目されているのでしょうか。
社員のリソースを奪われてしまうことに抵抗感はないのでしょうか。
本業の雇用主にとってどのような魅力があるのかまとめてみました。

# 1. 主体性を育てる機会になる

週末フリーランス活動を通して「自分で考えて自分で動ける」人材へと育つことが期待できます。
なぜなら、あらゆる業務に対して、自分で責任を持たなければならないからです。

仕事を取ってくるにはどうしたらいいか。
クライアントと信頼関係を築くにはどうしたらいいか。
適切な見積もりとスケジュール調整をするにはどうしたらいいか。
全て自分で判断して、自分で行動しなければいけません。

裁量のない企業組織に勤めていると、なかなかマインドセットが育ちにくいものです。
どうしても「言われたことをやるだけの人材」になりがちです。

しかし、社員が待ちの姿勢のままでは仕事が進まず、経営者や管理職は苦い気持ちを抱くこともありますよね。
だからこそ週末フリーランス活動を通して主体性を学んでもらうことが有益なのです。

# 2 ビジネス視点を養う機会になる

週末フリーランス活動を通して「経営者の目線を想像できる」人材へと育つことが期待できます。
なぜなら、個人事業主という経済主体になれば、会計や法律が付いて回るからです。

売上、経費、在庫、利益の管理とは具体的にどのような業務なのか。
見積、契約、納品、請求の実施とは具体的にどのような業務なのか。
業務を改善する上でどのように会計の情報を活用すべきなのか。
業務を行う上でどのような法的観点に注意すべきなのか。

企業組織だとこのようなスタッフ業務は専門部署が一手に引き受けます。
お金の流れや数字は社内でも公開されていないことがほとんどです。
どうしても「会社がどのように経営されているのか」を社員が理解するのは難しくなります。

こういった状況では経営方針と現場の意見をすり合わせるのは難しくなります。
だからこそ週末フリーランス活動を通してビジネスの視点を養ってもらうことが有益なのです。

# 3. 専門知識を磨く機会になる

週末フリーランス活動を通して「高度な専門スキルを持った」人材へと育つことが期待できます。
なぜなら、個人事業主として稼ぐには、会社の外でも認められるくらいの実力が必要だからです。

社会的に求められているスキルと自分のスキルとのギャップは何か。
どのように効率的に学び、どのように実績を作り、どのようにアピールするのか。
専門知識がないクライアントに対してどのように分かりやすい説明をするのか。

こりかたまった企業組織だと安全第一で昔からのやり方にならうばかりです。
たしかに当面の仕事は回るかもしれませんが、社員のスキルや視野を広げることはできません。

閉鎖的な環境で、社員の専門知識は乏しいまま、非効率なやり方を改善することもできず、いずれ企業としての限界を迎えるでしょう。
だからこそ週末フリーランス活動を通して専門知識を伸ばしてもらうことが有益なのです。

# まとめ

週末フリーランスとして武者修行してもらうことは、人材育成のチャンスになります。

「主体性」「経営視点」「専門スキル」といったものは、実践を通してこそ血肉になります。
いくらお金と時間を費やして、研修やコーチングを提供しても、社員1人1人に実践するチャンスがなければ効果は薄いでしょう。

ただでさえ仕事がより複雑に、より難しくなっている時代です。
会社内で人材育成のチャンスを十分に提供できるとは限りません。
「社外活動を通した学習」を後押しできるかどうかが重要です。

人材を効果的に育成する手段として、週末フリーランス活動をやってもらうことは魅力的なのです。

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