まず「占い」。
彼らは占いに対して抵抗感がありません。今やたいていの若者向け雑誌には「今月の運勢」とか「今週の占星術」とかいうページがあります。星座、血液型、前世、宇宙意識とのチャネリング。おまじない専門雑誌は売り上げを伸ばし、占い専門のビルもあります。
先日、テレビを見ていると、ついに「黒魔術師」を名乗る女性が出演していました。彼女は相談に来ていたOLに「嫌いな上司をハゲさせる呪文」を教えていました。

そして「オカルト」。
一口にオカルトといってもUFO、テレパシー、除霊、ヒーリングストーンと様々です。こういったオカルト本がそれぞれ何十万部も(おそらくこの私の本の何倍も)売れています(正直、目の前が真っ暗になるときもあります)。
「UFOはナチの秘密兵器!」とか「エジプトで逆行催眠! 前世の恋人にあった!」とか「今晩八時二十五分に、ヒデキに何が起こる!」といったTV番組も視聴率を稼いでいるようです。

また、「前世」というのもブームになりました。
「ぼくの地球を守って」事件をご存じでしょうか。『ぼくの地球を守って』(ボクタマと発音すると通です)というのは、普通の女子高生が、ふとしたことから前世の記憶が蘇ることから始まる、いわゆる少女マンガです。
が、これがきっかけで、あらゆるオカルト雑誌の読者投稿欄が同じような投稿で埋め尽くされました。
「私と同時に覚醒したアトランティスの五神官を探しています」
「ハルマゲドンの戦士たちは集結してください」
といった投書が殺到して大騒ぎになり、廃刊に追い込まれた雑誌もあるといいます。
しかし、雑誌は廃刊になっても、いまだに一部の少女たちの間では「封印された記憶を取り返し、最終戦争のために前世の仲間を見つける」といった活動が盛んに行われているのです。

支援していただけるなんてチョー嬉しいんですけど^^笑