【クサノソクラ】と読むニュース(1)

ごきげんよう、ロマです。
今日は、草野ちえと曽倉テトというキャラが飲酒運転に関するニュースについて話している様子をお届けします。

大阪府堺市で起きた飲酒運転に起因する事故について危険運転致死傷罪が認められた話。


テト「や、ちえちゃん。調子はどう?」

ちえ「曽倉さん、このニュース見てくださいよ。ひどいんです」

テト「どれどれ」

●4人が車ではねられ死傷 飲酒運転の男に「懲役10年」の判決 
 夜間パトロール中の男性らに車が突っ込む 
 危険運転致死傷の罪に問われた裁判で
 運転に「アルコールの影響」認定

テト「あぁ、これはひどい事件だったね。
  求刑が12年で実刑判決が10年か。まぁまぁ妥当じゃないか」

ちえ「そうなんですか?刑期も気になりますが、
  被告人は事故の原因がお酒のせいではないって言うんです。
  これってすごくおかしくないですか?」

テト「うんうん、これはあれだね。
  危険運転致死傷罪を成立させる要件として、
  飲酒の影響があったことを認定する必要があるんだが、
  被告人の立場としては、それを回避しようとしているんだね」

ちえ「危険運転致死傷罪にならなければ、何になるんですか。」

テト「自動車運転過失致死傷罪になるね。」

ちえ「過失運転・・・とてもそんな内容の事故じゃないですね。」

テト「そうだね、裁判官たちもそう考えて、
  今回の件は危険運転致死傷罪ということで判決が出たんだね。」

ちえ「そうなんですね。ひとつ気になったんですが、被告人が
  『事故は酒の影響じゃない』と言って主張した場合、
  もし本当にこの通りだとしたら、
  この被告人はお酒を飲んでいなくても
  『人間にぶつかったのに電柱だと思い』
  『その場から逃走してしまう』っていう
  激ヤバな人間ってことになるんじゃないですか。」

テト「論理上はそうなるね」

ちえ「とすると、そもそもぶつかった相手が人か電柱か区別も
  つかないでいる状態が普通の人が、運転免許を持つなんて言語道断!
  ってことになりませんか?」

テト「その通りだね」

ちえ「だとすると、裁判で重大な交通事故について
  酒や薬物の影響ではないと主張した人は、
  その後あらゆる運転免許証を取得できないように
  法改正をすべきじゃないかなって思います。
  危なくて仕方がないです!!」

テト「まぁまぁ、今回の裁判では被告人の主張は退けられて、
  お酒の影響が認められて無事に(?)危険運転致死傷罪が
  認められたことだし、刑務所出所後の更生の観点から
  それが適切だとは思わないけど、
  ちえちゃんが怒っているのはよくわかったよ」

ちえ「こんなの、絶対変です。
  お酒が原因で起きた事故なのにお酒と向き合わないなんて。
  飲酒運転はもう争いがたい事実なのに、
  裁判ではお酒のせいにしないほうが
  量刑が軽くなるっていうのは、変です。」

テト「まぁ、判決文を読んだわけじゃないからわからないけど、
  きちんとお酒と向き合って真摯に反省していれば、
  危険運転致死傷罪は免れなかったかもしれないけど、
  量刑はもっと軽くなった可能性があったんじゃないかと僕は思うね。」

ちえ「そうなんですか?」

テト「ちゃんとした弁護士さんが付いていたら
  そういうアドバイスをしたと思うけどなぁ、たぶん。
  ほとんど事実について争いがない件だったと思うし。
  あるいは弁護士さんのアドバイスを聞かない人か。
  いずれにしても、飲酒運転は許されないし、
  こんな事故なくなってほしいね。」

ちえ「そうですね。亡くなった方のご冥福を祈りたいと思います」

□参考 [Q]危険運転致死傷罪が適用される場合とは?
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-accident/subcategory-penalty/faq299

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?