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突然の来訪者(G)



yuzuです

今回、長文になります


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先日何年ぶりかにヤツに出会った

しかも空気を読んだのか読まなかったのか
夫に私がお叱りを受けている時だった


颯爽とヤツは現れ
我々が認識した時にはもう
私たちの手の届かないところにまで
行ってしまい、身を隠していた

しかし絶対的にこの部屋にいるのは確かだった


どこからヤツは現れたのか

それも今でも分からない

でも何年経ってもヤツに対する
感情は変わらなかった

いろんな感情が浮かんだ

何かしてくるわけではないヤツに
自分がこんなにもたくさんの感情を
抱いていること自体がおかしい
なぜそこまでして彼に対して執着してしまうのか

好き嫌いは紙一重だ

好きでも嫌いでも気になる対象だからだ
だから本来彼に対してはという感情が一番正しい

いつから
こんな感情になるようになっているのだろうか
(テラフォーマーズでも同じようなこと言ってたな)


言葉に絹を着せぬまま言うとヤツが出たのだ

今の家に住んでいて初めての出来事で本当に驚いたし
私がヤツの名前を呼んだ時の夫の発言にも驚いた

「あぁ、コオロギやん」

コ オ ロ ギ ! ?

んなわけない
私はコオロギを知っている
スキではないフォルムをしているが
田舎育ちだと嫌でも見たことがある

でも今我が家にいるのは
身の毛も弥立つヤツだ
まだ黒々としていないだけはよかったが
明らかに生理的に無理なヤツで間違いなかった

先程
好きと嫌いは紙一重
なんていう話をしたけれど
そんなレベルじゃない
生理的に無理なのだ


何か悪いことをしているわけでもないのに
人間からは忌み嫌われるヤツだ


戦いは長かった

実家にいる時は父が一瞬で
近くにある紙だったり
叩いても支障のないもので
叩いて即死させていたが
夫と私(しかも夫はコオロギだと思っていた)は
ワタワタしてしまい全然殺すためのものがなかった

その瞬間にヤツは姿を消すのだ

戦う武器を手に入れた時にはヤツは姿を消していて
探すためにベッドまでひっくり返した

そして見つけたと思った瞬間
また居なくなるのだ
(間違いなくかくれんぼと鬼ごっこの達人)

どこを探しても見かけられなくなったので
半分諦めだったり
開けっぱなしにしていた窓から出て行ったと
信じかけたその時、またヤツは姿を現した

我々が半分諦めの雰囲気を出したのを
瞬時に感じ取ったのか
まじで空気も読めるヤツだったようだ
(なんかもう実はいいヤツのような気がしてきた)


しかし夫がそのシメシメと
消え失せようとしている彼を目の端で捉えた!

「ゆず!コップ!」

と言われたのでコップを持ってきて差し出す!

夫は逃がさないように
慎重に気配を消しヤツの背後から
コップの中に閉じ込めた!!!!


やった〜〜〜〜〜〜〜〜!!


なんて盛り上がったものの
夫が
「…このあとどうしたら良いんだろう…」
と一言

そこまで考えてコップって言わなかったのネ…

今ヤツはどうなっているの?と質問したら
「いやぁ頭が潰れているのに動いてるんだよねぇ」
そりゃそうだよ!!!!
私は知ってるよ!!!!

ってなったので過去の話に
タイムスリップしましょうか
(てゆうかめっちゃ捕まえ方ミスしてない?)


私が当時一人暮らしをしてた時の話

今回と同様一回も出たことがなかった
その住居にいきなりヤツは現れた

しかも今回のようにコソッと出てくる感じではなく
YouTubeで銀魂を見ている私の目の前に現れた…

もうそりゃ堂々と
(威風堂々流れててもおかしくない感じ

なんかもう堂々とし過ぎてて
一瞬認識すらできなかった


がしかし気づいた時には私は戦う準備をしていた


■まずは叩くもの
※使い切ったノートを丸めたやつ
■サランラップとアルミホイル
■殺虫剤
■ケトルに少しお水が入っていたのを
思い出してすぐさまスイッチオン
■粘着コロコロローラー
■紙コップ←お前もコップかい


なんやかんや手元にいろんな
戦う道具はあった

結局上記で準備したものの中で
使用したものはコップと殺虫剤と
記載してないけれどボールペンと
ゴミ袋です


まずは未だ触角を動かしながら目の前に
留まっているヤツを見たくもなかったので
紙コップで捕獲

だがしかし

夫と同じでどうしていいのか分からず…

ただ、どこにいるか分からない
ってゆうのが怖いので
そこに関しては安心だった
十分に考える時間はある

とりあえず色んなことを考え、調べてみた

①ヤツのことをとりあえず知る

まずはヤツに対する知識が無いと
戦えないし閉じ込めてても
絶対にお亡くなりになる方法を
とらないと怖いので検索
※写真は絶対に見ないと決めて

簡単にいうと

・体が半分になろうと生きている
(死因は失血とかではなく餓死らしい)

・寝ているときに髪の毛を
食べられているかもしれない
(これは本当に無理)

・脚がよく発達し、走るのが速い

・狭い場所に潜むのに都合がよい体型をしている

・暗い環境下でも周囲の食物や
天敵の存在を敏感に察知する

・飛翔能力は低く、短距離を直線的に飛ぶ程度

・寒さに弱いが、冬でも
暖かい住宅やビルに生息している

・病原体を媒介する

・乏しい食環境で生活できる

・機械類の配線を、切断・破壊することがある


全然簡単じゃなかったけど
調べただけでも身の毛も弥立つ…


②頭のいい学校に行っている子に指示を仰ぐ

京大に行っている友人に電話(半泣きで)
かくかくしかじかと説明

そして帰ってきた言葉が衝撃だった………

笑いながら
「素揚げにして食べたら
海老の尻尾みたいな味するらしいよ」


!?!?!?

いやいや
え??
いやいやいやいや!!

もう何を言っているのか
理解できているはずなのに
脳が拒否していた

「え、食べたことあるん…?」

「あるわけないじゃんw」

ですよね
なんで進めたんだよ
絶対病気になるじゃんw


なんやかんや
調べてから次はヤツの気持ちになってみた


まずヤツは不法侵入だったのか?
神出鬼没だからこそビックリもするし
嫌なのでは??と考えてみた


例えば奴が
「どうも…夜分にすみません」
「決して怪しいものではないんです」
「本日泊まるところも食べるものもなく…」
「何もご迷惑はかけないので一晩だけ
おいてもらえないでしょうか」
と玄関からきちんと言ってきたとしよう

かなり礼儀正しいヤツだ
きっと好感も持てるはず…………
持て…………る…………は…………z…
持てるかぁ!!!!

いくら礼儀正しくとも無理だ
どんだけ迷惑をかけないと言われても無理だ


ここまで考えてまた紙コップを見つめた
あの中にヤツは確実にいる


まず紙コップを動かすのは危険だ
俊敏なヤツだ
少しでも気を抜くと逃げられるだろう

ってことは動かさずに確実に殺さねばならない


そこで考えたのが
まずシャープペンシルでもなんでもいい
殺虫剤の先が入るほどの穴を開ける

殺虫剤を設置

兎に角噴射し続ける
(なんなら無くなるまでスプレーする)

しばし待つ

紙コップをそのままスライドさせて
ゴミ袋に突っ込む
瞬時に袋を閉じる
(万が一にでも生きていたら嫌なので)


我ながら完璧だった

この策でいこう!

とまずは良い感じのボールペンを準備
穴を開けようと紙コップを触った時…

指に何か違和感を感じた…………


そうヤツはずっと紙コップの中で
移動しているのだ…………

身の毛が弥立った
↑「よだつ」という漢字初めて調べた


これじゃ、穴を開けるとき
そこにヤツが異変を感じて近づいてきたら?
穴を開けた時にヤツの触覚的なものが
ひょっこり出てきたら?
いや本気で無理だ

と言うことで少し作戦変更

まずはテーブルに紙コップを完璧に
テーブルに固定するために目貼りをした
もうガムテープがなかったから
セロハンテープ使い切る勢いで

そしてその上からジップロックを被せて
ジップロックも目貼りして

ジップロックの上の部分だけ少し開けて
いざボールペンで穴を…
めっちゃ緊張した
本当に緊張した


無事穴があき
スプレーを差し込み噴射

はちゃめちゃに噴射


中身がなくなり
部屋に殺虫剤が充満していたので
換気してしばし待つ


その間も色々考えた

まずは一匹見かけたら何百匹もいると言うのは
本当なのだろうか?とか
玉ねぎの皮が好物らしいとか
ダンボールには要注意だとか
なんでも段ボールの中は冬でも暖かく
卵を産みつけるには最適な場所らしい

それからは
ダンボールはすぐに処分するようにしたし
玉ねぎを使っていようがどうであれ
ゴミは毎日捨てるようになった


さて、そろそろ良かろうと
意を決してジップロックを外す

一番怖いのは紙コップの目貼りだ
これを剥がすのが一番怖い

慎重にゆっくりゆっくり剥がし
なんとか全部撮り終わった頃には
日付は変わっていたと思う


さてここからも勝負

中身を見たくないので
透明じゃない袋を用意し
そこに紙コップを滑らせ捨てた


私の全細胞が歓喜していた!!!!
やっと!!!!
やっと退治した!!!!

ゴミ袋を閉めなければ!と思い
縛る時に少しだけヤツを見てしまった


真っ白になって動かなくなったヤツは
ころんと袋の中にいた


普通同情します???

私は全世界を征服した気分でしたが←
(かなり狭い世界だねw)



もうそれからは(家の中では)
見かけなかったので
先日夫と戦ったのが
ヤツとの久しぶりの再会だった



まぁ大阪では南の方とか
ゴミもよく落ちているし飲食店も多いので
道端で見かけることがあったりもした


なんか数倍大きく見えたし
なんか黒々としていて更に気持ち悪かった

そんな話を沖縄の
親戚が島根に遊びにきたとき話したら
「本土のGなんて素手で殺せますよ!笑」
「沖縄のGなんて手のひらサイズですし!」
との返事に意識がどこかにいきそうだった

沖縄行ったことがないので
行きたいけれど懸念点の一つ




まぁつらつらと書いてしまったが
そんなヤツの出現のおかげで
お叱りを受けていた最中のお話は夫が許してくれた


「Gに感謝やな」


と言われて苦笑いしたが
もうこんなことにはなりたくないので
お叱りをまず受けないように
真摯に生きていけたらと思う


先日は職場で小さい蜘蛛が壁を這ってて
皆「無理〜〜〜〜」って席から立ち
仕事手付かずだったが
其の蜘蛛は素手で私が退治したのだが
(大きいのは無理だが小さいのなら全然平気)


基本的に足が有りすぎるヤツと無いヤツが無理だ
(蛇とかムカデとか蚯蚓←ミミズって
読むらしい読めんわ…勉強頑張ります)




こんな内容ですが
書いていて楽しかったです^^◎


Gが出た時どんな対処が1番正しいのか
知っている方いらっしゃいましたら
是非コメントにて教えてくださると
大変、大変助かります………!



それでは、また



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