はじめての表紙3色印刷

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印刷会社のサンライズさんが夏用に色刷り表紙(3色まで)+色刷本文のセットをしていたため、丁度夏の本を出したかったのもあり使用しました。その備忘録になります。どうでもいい話ですが、私自身学生の時にグラフィックデザインの勉強をして印刷会社に勤めていたのもありフルカラーでなく、インク色を指定して多色印刷をするための知識をもっている前提の話になります。

サンライズさんのセットのインクには1つだけオリジナルの不透明インク、バニラアイスという色がありました。表紙のシープスキンという紙が少し透けているのでそのインクを一番下に印刷すると透け感が少し抑えられます。印刷されていない部分と少しだけ見え方が違うわけです。表紙紙が透けているので本来はめくったときのしかけに使うと楽しいのですが、特に何も思い浮かばず透けてると夏っぽいという理由でこの紙を使いたかったのでした。そのかわり遊び紙に蛍光紙を使っているので夏っぽい気がします。実物見ないと何とも細かい話です。

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↑完成品の仕様と表紙のデータの作りです。バニラアイスを裏表紙にがっつり使っているのですがやっぱり実物みないとわかりませんね。キャラの下地に使ったので表紙のメリハリができたような気がします。

表紙のデータはインク3色分をスミの濃度でわけてデータを作っています。バニラアイスは透けないので全て100%で作っているのですがブルーとレッドは重なると色が混ざるのでグラデーションとキャラの服の色を濃くするために色見本を見ながらそれぞれ調整しています。↓この円は何を掛け合わせたらこの色になるんだろうと思って問い合わせをしたら元データをサンライズさんが送ってくれました。これ細かくやったらわけがわからんなるやつだ!と思って最小限の色しかチャレンジできませんでした。仕方ないはじめてなので…。表紙を見ての通り部品がたくさんあるのでレイヤーにレッド、ブルー、イエローのフォルダを作ってその中に部品をぶちこんで結合するという方法をとりました。主線は一番濃くしてほしいのでレッドとブルーに複製して100%でぶちこむみたいなかんじです。

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完成イメージはそれぞれのデータにレイヤーカラーを適応して乗算すると色同士が重なった結果がなんとなくわかります(あやふや)↓は擬似色を使って重なりの確認をしたデータです。はみでたりしてないし変にデータに穴も空いてないしまあ大丈夫だろ!と思いつつ届くまでずっとそわそわしていました。

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昔に比べ、特殊な仕様がお手軽な価格で、しかもセット組みされているのである程度は完成が保証されているし(自分で組み合わせるのは結果がまったく見当がつきません)多色刷りをしてみたかったのでとてもいい経験になりましたね。

そういえばサンライズさんは本文印刷に2種類の印刷方式があるのですが今回はおそらくFMスクリーン印刷となっているので恐ろしいくらい線の再現が鮮明になっています。インクがまだらなペン使っていたのでくっきりまだらになってます怖い。何とも説明しがたいので何が違うかは割愛しますが、気になる方はサンライズさんの資料請求してみてくださいね。

表紙タイトルロゴは前回表紙をお願いしたBIZARRE様に作って頂きました。