二年前の日記 11/26

2017/11/26

 アメリカの雑誌『TIME』の選ぶパーソン・オブ・ザ・イヤーが発表される時期が近づいてきた。これに田代まさし氏を選ばせようとした、いわゆる『田代祭』が行われたのは2001年だそうだ。もうそんなになるのだな。これに懲りたTIME誌が翌年からインターネット投票のやり方を変えてしまったのは、当時の2ちゃんねるの武勇伝の一つである。

 さてそんなパーソン・オブ・ザ・イヤー、去年は第45代アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏が選ばれたのだが、実は今年度も選ばれた、とトランプ氏が主張している。選ばれたのだが辞退した、というのだ。しかしこれにTIME誌が反論している。「大統領はパーソン・オブ・ザ・イヤーがどの様に選考されているのか理解していない」とのことだ。

 ちなみにパーソン・オブ・ザ・イヤーに同一人物が2年連続で選ばれたことは過去にない。普通に考えればトランプ大統領が嘘を吐いているということになるのだが、いったい何のためにそんな嘘を吐いてしまったのかが良くわからない。ただ目立ちたかったのか、何かのネタだったのか、それともまさかボケてしまったのか。ただですら北半球は冬で寒いのだ。さらに背筋に冷たい物を走らせるような真似はやめて欲しいものである。


 昔から「二度あることは三度ある」と言う。さて、三度目は何処だろう。

 北海道から東北にかけての空を管轄する『札幌航空交通管制部』の無線設備に障害が起き、航空機が北海道に侵入できない事態になったのが24日夜。50機の航空機に影響したという。次いで26日朝には秋田空港のターミナルビルで停電が発生、非常用電源が作動せず、航空機の離着陸ができなくなり、10便が欠航した。北海道は1時間半で、秋田は4時間で復旧しているが、これだけの影響が出た。これが羽田や成田やセントレア、関空などで起きたらと思うとちょっと怖い。

 まあ普通はこういった事態に備えて二重三重の安全対策がなされているはずなのだが、それが2回連続で機能しなかった。ならば何か問題があると考えるべきだろう。より大きなトラブルが発生する前に、一度総点検をしてみてはどうか。何も起きないのなら、それに越したことはないのだから。


 エジプトで起きたテロの犠牲者は、死者が305人となった。うち27人は子どもだという。他に128人が負傷している。犯行声明はまだ出ていないが、襲撃の際、ISの黒い旗を持っていたという話がある。「イタチの最後っ屁」という言葉があるが、このテロがIS滅亡の前の最後の抵抗になるのかどうか。……いや、それはさすがに見立てが甘いか。希望的観測に過ぎるのかも知れない。だいたいISが滅亡しても、また新しいテロ組織が現れるだろう。テロとの戦いは長い長いものになる。うんざりしている場合ではない。場合ではないのだが、さて。

 亡くなられた方々のご遺族には心よりお悔やみ申し上げる。傷ついた方々へも一日も早い回復を祈らせていただく。


 板門店にある軍事境界線の北朝鮮側に、溝が掘られているという。先般ここを超えて兵士が韓国に亡命したが、それに続いて亡命する者が出ないよう防ぐための物と見られている。溝の深さは1メートル以上あると推察されるものの、その程度で亡命を防げるものなのだろうか。本当に亡命を防ぎたかったら深さも幅も3メートルくらいは必要に思うのだけれど。それともアレか、霊的防御の類いなのか。溝の底に何か埋めて、亡命しようとする者が飛び越えたくても飛び越えられない呪術的な仕掛けがしてあるのかも知れない。さすが北朝鮮、恐るべし。

 などと、あまり他人の不幸で遊んでいると罰が当たる気もするので、これくらいにしておこう。しかし溝を掘るより壁を作った方が有効だと思うのだが、何故そうしなかったのかは疑問だ。いまさら南北の協定や約束事など気にするような国でもないと思うのだが。


※ トランプ氏のこの発言の真意はいまだ不明なままです。田代まさし氏はもう何度目か忘れましたが覚醒剤所持で捕まり、使用容疑でも再逮捕されるようです。薬は怖いですね。
 北朝鮮は米朝首脳会談を何度もやっているにも関わらず、2年前のこの頃と本質的に何も変化していません。まあ、人間はそう簡単に変わりませんからね、国家だって変わらないのでしょう。変わると思う方が無茶なのです。

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