二年前の日記 9/26

2017/09/26

 当たり前だが『AK-47』はアイドルグループではない。旧ソ連の時代にミハイル・カラシニコフが設計した自動小銃である。その頑強さや取り扱いのしやすさによってベストセラーとなり、世界中に広まった。

 また構造も比較的単純であったためあちこちの国でデッドコピーが大量に製造され、それも世界に広まった。一説には全部合わせて1億丁あると言われている。AK-47およびその系列の銃が存在していない国などないかも知れない。日本のヤクザだって持っているのではないか。それほどの傑作銃である。

 さてロシアの首都モスクワにおいて19日、ミハイル・カラシニコフを称える像がお披露目された。しかし序幕後の22日、その一部が削り取られた。像にはAK-47の歴史を辿る彫刻が施されていたのだが、そこに誤ってナチスドイツの突撃銃StG44が彫り込まれていたのだ。彫刻家のうっかりミスであるという。

 しかし実物や写真ならともかく、像に彫り込まれた彫刻で、よく気づいたなと思う。彫刻のその部分の写真はAFPの記事で見られるが、自分にはサッパリわからなかった。まあ他ならぬカラシニコフの像であるから、ロシアの銃マニアも見に行ったのであろう。何人ものマニアの視線に晒されれば、さすがにこういうミスは見つけられてしまう。結果その部分だけサンダーで削り取られることになったという訳だ。

 とりあえず、マニアは怖い。おそらくはこの彫刻家の人も、かなりマニアックな視点で彫刻を作成したのだろうとは思う。だからこそ、判別可能なまでに精密なStG44を彫り込んでしまったに違いない。だが今回はそれが命取りになってしまった。やはり物によっては、あえてある程度いい加減に作る事も必要なのかも知れない。


 昨日安倍首相が記者会見し、解散総選挙について語ったが、そう大したことは言っていないようだ。

 その少し前に小池都知事も会見し、「希望の党」について語ったらしいが、こちらもあまり大したことは言っていない。原発反対とかしがらみのない政治とか、過去に何度も聞いた文言である。

 まあ選挙本番になればもっと具体的な争点や公約が明らかになってくるのだろう。なるのかな。なってくれるよな。何とか期待したいところである。

 なお希望の党は首班指名で公明党の山口党首に投票するらしい。まあ自分とこの党首は都知事であって国会議員ではないし、安倍氏に投票すれば自民党の補完勢力かと言われるし、かといって民進や共産の党首に投票してやる義理もない訳で、山口氏というのは無難な選択であろう。一事が万事とは思わないが、今後も希望の党は、無難路線を行くのではないか。寄り合い所帯だしな。


 アメリカのトランプ大統領が北朝鮮についてTwitterで述べた内容に対して、北朝鮮のリ・ヨンホ外相は、「宣戦布告である」と述べたという。どの口がそんなことを言うのだろう。

 トランプ大統領を擁護するつもりはないが、「小さなロケットマンの考えに共鳴するのなら、彼らは長く続かないだろう」などというtweetが宣戦布告に当たるというのなら、北朝鮮はこれまでアメリカや日本に何度宣戦布告をしてきたのか。まったく自分勝手ルールにも程がある。

 て言うか、「いつでもアメリカの爆撃機を撃墜できる権利を保有することになる」って、そもそも撃墜できるのか、実際の話。戦争になったら、あっという間に制空権取られちゃうんじゃないのか。まあ言うだけなら誰にでも出来る訳だが。

 とはいえ安易に宣戦布告という言葉を使うのは感心しない。余程アメリカを舐めきっているのか。それとも追い詰められてつい出てしまったのか。何にせよ、何事も起きないことを祈るしかない。


※ とりあえず現段階では何事も起きていません。ずっとこのまま行ってくれると良いのですが。ちなみに北朝鮮でもAK-47はライセンス生産されているそうです。

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