二年前の日記 7/24

2017/07/24

  自分は寝転んでPCを操作することが非常に多いので、首の骨が少々変形している。それが神経を圧迫するようで、右手の中指がやや痺れている。と言ってもキーボードを打つのには支障がない程度であり、せいぜい箸が使いにくいというくらいしか問題はないのだが、それでも人間の体というのは繊細なものなのだなあと日々実感しているところである。

 さてインドのミュージシャンが左手の中指、薬指、小指の三本のけいれんに悩まされていた。けいれんはギターを弾くときにだけ出るという。それで何がどうなったのかはわからないのだが、とにかくこのミュージシャンは脳の手術を受けることになったのだそうな。それも、ギターを弾きながら。

 まあ確かに、ギターを弾くときにだけけいれんが出るのであれば、手術中にギターを弾けば患部の特定が可能であろう。理屈はわかる。わかるのだが、実際にそれを実行してしまうところが何とも大らかである。さすがはインド、毎日カレー食ってるだけのことはある。

 衛生面で大丈夫なのか、とか、脳手術に全身麻酔じゃなくて局部麻酔だけで痛みとか感じないのか、とか、イロイロ気になってしまう。何せ頭蓋骨を切って脳みそをパッカーンと放り出す訳だ。想像するだに怖いではないか。

 手術は7時間に及んだが、無事成功したという。良かった良かった。しかしいかにこのような前例があったとしても、ギター弾きながら脳みその手術を受けるなど御免被る。自分は臆病者で気が小さいのだ。このキャラを今さら変えるつもりはない。


 フランスのマクロン大統領の支持率が先月の調査に比べて10ポイント下落したという。だがそれでも54%ある。まだどうこう言う段階ではあるまい。

 マクロン氏が新大統領になったのが5月であるから、2か月しか経っていない。こんな短時間で改革もへったくれもない。まあ指名した閣僚が次々辞任したりしているので、さすがに支持率が上がることはないのだろうが、実際に政策が動き出せば下げ止まるのではないか。

 フランスの有権者は一分一秒でも早く結果が欲しいと思っているのだろう。しかし世の中そうそう簡単には事は運ばないのだ。せっかく選んだ大統領な訳だし、もうしばらく様子を見てやってはどうか。もちろん様子を見た結果、やっぱりダメでしたという可能性もあるのではあろうが。


 さて、フランス総選挙におけるマクロン大統領陣営の地滑り的勝利と(日本国内においては)よく比べられた都民ファーストの会であるが、順当に国政政党立ち上げに向かっているようだ。とは言っても、今集まっている顔ぶれを見ると、あまり将来が明るいようには思えない。調子の良いときにはそれなりにまとまるかもしれないが、ちょっと調子が悪くなると、急に造反したり分裂したりするニオイがぷんぷんしている。

 誰とは言わないが、「盤石な新党を作るのなら、こいつだけは入れちゃダメだろ」という名前が見受けられる。これはいけない。新党を結成する前から泥船が決定しているのはよろしくない。しかし少しでも現役国会議員の頭数を増やしたいであろう都民ファーストの会の執行部が彼を拒絶できるかどうか。なかなか難しい判断である。

 まあとにかく、都民ファーストの会が第二の民主党になるかどうかは国政政党結党時の顔ぶれによって決まるだろう。選挙では勝てるかもしれない。政権交代も起きるかもしれない。だが問題はその後だ。都民ファーストの会が泥船と化して沈没するのは構わないが、日本そのものが泥船と化すことは何としても避けていただきたい。そのためには、やはり組む相手をきちっと選別する必要があろう。目先の利益に囚われず、長い目で見て仲間を選んでくれればと期待するのだが。

※ 楽器を弾きながら脳の手術を受けるというのは、そこそこメジャーらしく、検索するとイロイロ出て来ます。世の中には知らん事が沢山あります。
 結局、希望の党は第二の民主党にすらなれませんでしたが、「こいつだけは入れちゃダメ」って誰でしたっけ。自分で書いといてまったく覚えてません。まあこれもググれば出て来るとは思いますが、さすがにもう面倒臭いです。

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