二年前の日記 10/23

2017/10/23

 昨日はネット上の選挙特番をちょこちょこ見たのだが、8時を過ぎた直後に自民党に270議席以上の当確が出ていたので、すぐに見るのをやめた。結果の明らかになったものを、見ていても仕方ないしな。

 何処の番組だったか忘れたが、希望の党と立憲民主党の獲得議席が合計で100を超えていたのを見て、司会者が「民進党にはまだこれだけのポテンシャルがあったということでは」的なことを言っていたが、それは違う。まず小池新党の話題性があり、その後で『排除』の問題があり、立憲民主党がクローズアップされ、ちょっとしたブームになり、といった流れがあってその上での議席数である。あのまま民進党がダラダラと続いていても今回の選挙で100議席は取れなかっただろう。

 立憲民主党は頑張ったのではないか。まさかの野党第一党だ。この勢いがいつまでも続くとは思えないが、希望の党が持っていたはずのそれを奪い取ったような格好である。次の選挙は参院選になると思うが、その辺りまでは続くだろう。そこから先は知らない。

 立憲民主党の躍進の煽りを喰らったのが希望の党であり、そして共産党だ。共産党が議席を減らしたのはちょっと笑ってしまった。自民党の非支持者層の中にも共産党に入れるくらいなら死に票になっても立憲民主党に入れたい、という者の数がそれなりに居たのかも知れない。

 まあ勝ち馬に乗りたいという意識は誰にも大なり小なりあるものだ。今回の選挙なら自民党か立憲民主党のどちらか二者択一、という層が結構大きかったのではないか。こういう場合共産党は選択肢には入らない。共産党はSNS等を駆使して票集めに躍起になっていたが、もしかしたらその辺に嫌気が差した有権者もいたのだろうか。選挙は難しいものである。

 希望の党の若狭勝氏が落選している。一時的とはいえ小池新党のリーダーになるのではと目されていた人物が、比例での復活当選すらできないというあっけない終わり方であった。このまま希望の党に残り続けるのだろうか。しかしそれでは二度と国会議員にはなれまい。前の当選も自民党の看板があっての当選であったろうに、もはや希望の党では看板として弱すぎる。小池都知事の秘書でもやってはどうか。それくらいが一番落ち着くのではないかという気がする。

 自民党は何だかんだ言われながら1議席減らしただけ、公明党も5議席減と、全体から見れば誤差のような変化しかなかった。ほぼ現状維持ではあるが、とりあえず勝利と言って良かろう。

 いわゆる『改憲勢力』が衆議院全体の三分の二を超えたと騒いでいるマスコミもあるが、それがどうしたと言いたい。ただ議席数が一定数を超えたから即改憲できるというのなら、いまごろとっくに憲法は改正されている。憲法改正にはそれ以外の要素が大きいのだといい加減気づいてはどうだろう。いや、気づいてはいるのか。しかし大衆にわかりやすい方が煽動しやすいから三分の二を連呼しているのだろう。頭のよろしい方々は考える事が陰湿だなあと思う次第。


※ 2年前の総選挙は自民党と立憲民主党が勝ちました。さて次の選挙はどうなりますやら。たぶん立憲民主党は難しいと思うのですが。もう支持率も一桁安定になりましたしね。このまま行けば、次の選挙も自民党の一人勝ちです。特に投票率が低いままなら間違いなくそうなるでしょう。閉塞感ばかりが漂う未来が見える気がします。でも野党がいまのままでは、どうしようもないでしょうね。

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