二年前の日記 5/26

2017/05/26

 いわゆる「加計学園問題」で、「官邸の最高レベル」からの要請があったと書かれてある文書の存在を主張した前文部科学事務次官は、自らが「出会い系バー」に出入りしていたと報道があったことについて、「行ったことは事実」と認めた。

 これ、認める必要があったのか。ていうか報道する意味は何だ。確かに出会い系バーという言葉は胡散臭い。援助交際――ていうか要は売春な訳だが――とも関わっているらしいし、この前事務次官が非合法な行いに関与していた可能性はあるのかも知れない。

 しかし、文書の有無とそれは別の話であろう。「出会い系バーで買春していた男の言うことなど信じられない」という意見もあろうが、もし仮にこの前事務次官が変態ロリコン親父であったとしても、あった文書がなかったことになる訳ではない。

 今回の報道が何のために行われたのかは不明であるが、もし彼の性癖の恥ずかしい部分を人質に取り、社会的抹殺という言葉をちらつかせることによって「口を閉じろ」と圧力をかけているのだとすれば、それは言論の自由に対する挑戦である。決して許されるべきことではないし、そんなことに協力する報道機関には今後一切「知る権利」などとほざく資格はない。そんな愚かなことをする報道機関などないであろうとは思うが。

 なお、今回の問題の発端となっている文書が実在したとして、そこに書かれてあることが間違いなく事実であるかどうかはまた別の話である。そちらはそちらで、言い出しっぺが証明する必要があろう。自分は正直、あまり興味がない。解答が出たらまたまとめて目を通してみたいと思う。


 インドネシアのジャカルタで起きた爆発テロの犠牲者は、死亡が3名、負傷者が10名で変わらず。これ以上増えることはない模様。お悔やみ申し上げるとともに、怪我の早期回復が叶いますようお祈り申し上げる。

 まだ犯行声明は出ていないように思うが、現地の警察はIS系の組織による犯行と考えているようである。インドネシアは国民の75%がイスラム教徒であり、その大半がスンニ派である。同じくスンニ派であるISはなにが気に入らないのだろう。世俗主義だからか。まったくこれだから原理主義者は。狭量にも程がある。

 この事件に関し、インドネシアのジョコ大統領は、

「われわれは落ち着いて平静さを保ち続けなければならない。なぜなら、われわれイスラム教徒はラマダンを控えているからだ」

 と声明を出している。イスラム教徒としての矜持と、ラマダンはテロリストのためのものではないという強い意志が感じられる声明である。これを聞いてテロリストが改心する、などという展開はまずないのではあろうが、今は何とかテロが起きませんようにと祈るしかない。


 明治(いつのまにか明治製菓ではなくなっていた)が看板商品の一つ、「それにつけてもオヤツはカール」でおなじみの、「カール」を中部地方以東では販売終了することとなった。関西地方以西ではチーズ味とうす味の二商品の販売を継続する。カールの公式サイト「カールおらが村」にも、「カールシリーズの販売地域変更などに関するお知らせ」が出ている。

 自分はお菓子をほとんど食べないので、特に残念な気持ちは湧かないのではあるが、それでも子供の頃には食べた記憶があり、少しもの寂しいような感じはある。

 とは言え、自分の住む地域では今後も販売が継続されるので、別段問題はないといえばないのだが、意外だったのはチーズ味とうす味が残るというところか。自分の中では、カールと言えばカレー味である。もちろんチーズ味やうす味も食べたことはあるし、不味いとは思わないのだが、一番印象に残っていたのがカレー味だったので、チーズ味やうす味に比べて販売比率が小さかったと知って少なからず驚いた。世の中知らないことが多いものだ。

 これから先、カールは愛媛県松山市の工場で生産され、西日本だけで販売されていく。東日本で売れなかったから販売終了になった訳ではなく、生産拠点と流通を考慮した末の判断であったらしいが、もしかしたら今後は、お土産の定番商品になるのかも知れない。西日本に旅行に来た人が、カールをカバンに詰めて持ち帰る姿が見られるのではなかろうか。それはそれで良い生き残り方ではないかという気もする。


 山陽新幹線の車内で紙に火をつけた80歳の男が放火未遂で捕まった。「アッラーアクバル」とか叫ばなかったのは幸いであったと思うが、日本の大動脈はテロに弱いというところを改めて痛感させられた。

 もちろん、鉄道がテロに弱いというのは日本に限ったことではない。どこの国だってたいてい弱い。強い方が珍しいだろう。ただ日本は諸外国に比べると高速鉄道に重心がより大きくかかっている。東海道新幹線で自爆テロを一発かまされたら、心理的・経済的ダメージはとんでもないレベルに達するに違いない。

 しかしだからといって飛行機のように搭乗手続きを厳格にすれば、利用者は激減するだろうし、日本がより貧しくなるだけで誰も得をしない結果になる。切符を買うだけで街から街へ気軽に移動できるのが鉄道の利点である。その利点と安全は、バランスを取りながら両立するしかない。

 今回捕まった80歳の男は、新大阪から小倉までの乗車券を持っていたということであるが、これは本人が買ったものだろうか。よく買えたなと思う。男は警察に対し、「殺されると思った。火をつけたら止まると思った」などと述べているらしいし、どうも呆けているのか狂っているのか、ともかく正常な判断ができない様子だったという。

 2015年に東海道新幹線で焼身自殺を図った男も71歳であった。十把一絡げにするのは問題があるかとは思うが、高齢者を新幹線に乗せるのはリスクがあることをJR各社は心にとめておいた方が良いのではないか。家族連れならともかく、一人で新幹線に乗る高齢者は気にとめておくよう乗務員に周知しておくくらいのことは必要なのかも知れない。

 もっとも、何歳から危険な高齢者と考えるのかなど、JRだけで知恵を絞るには少々荷が重い点はあるだろう。高齢化社会の進むこの国である、社会全体で高齢者についてもっとイロイロなことを考える必要があるのではないか。


 東京大学の浦環名誉教授などで作る海底探査が専門の民間のチームが、今月19日から21日にかけて、長崎県の五島列島沖の東シナ海で調査を行ったところ、旧日本軍のものと思われる潜水艦24隻が沈没しているのを発見したという。終戦後にGHQによって処分されたものだと見られる。旧日本軍の潜水艦については資料が残っておらず、謎の部分が多いため、貴重な資料であるそうな。こういうのはアメリカ軍が資料を持っているものだと思っていたので、ちょっと意外である。引き上げが可能か検討したいともあるし、楽しみにしておこう。

※ 2年前はモリカケ問題で大騒ぎでした。ただ、ここでほとんど取り上げていない事からわかる通り、私は全然興味がないです。なので結果的に何がどうなったのか知りません。どうなったんでしょう。
 カールの全国販売が終わったのも2年前だったのですねえ。いまでは定番のお土産になっている模様。

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