二年前の日記 3/25

2017/03/25

 酔っ払いが「俺は酔ってないぞ」とわめくように、頭のおかしな人間も、自分の頭がおかしいとは思わない。まして組織をや。

 もうあちこちで話題になっているので詳細は省くが、小学校の道徳の教科書に対する文科省の検定が行われ、8社の教科書が合格したものの、その過程で、教科書の中に登場する「パン屋」が「『我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつ』という点が足りない」と指摘を受け、教科書会社側が「パン屋」を「和菓子屋」に変更したという。

 文科省の人間はパン食ったことないのか。学校給食でパンが出ていることを知らないのか。アンパンやカレーパンなど日本人が工夫して作り上げたパンがある事をどう思っているのか。

 頭がおかしい。狂っている。何が「学習指導要領の示す内容に照らして、扱いが不適切」だ。そんな指摘しかできないのなら、それは指導要領が間違っているのだ。ていうか、そんな無意味な指摘をしたいのなら、国定教科書でも作っていろ。教科書検定の意味がなくなるだろうが。そんなことも理解できない組織の作らせる教科書など碌なものではない。

 自分は政府を非難する事は滅多にないが、これはあまりに酷い。レベルが低すぎる。無様である。誰かが「おまえら頭がおかしいぞ」と言ってやらねばならんのではないか。担当者の責任を問うべき由々しき問題であると思う。


 エコエコアザラクエコエコザメラク、とか、エロイムエッサイムエロイムエッサイム、など、ホラーやオカルト物で定番なのが黒魔術である。コノ恨ミハラサデオクベキカ、は別なのかな。

 かのナチスドイツの名を現代にまで轟かせる理由のひとつであるところの、アウシュビッツ強制収容所であるが、その跡地において羊を殺したとして、20代の男女11人が逮捕された。男女は全裸で、鎖で自分たちの身体をつなぎ、ナイフで羊を殺したという。現時点では動機は不明であり、地元メディアの中にはウクライナにおける武力紛争に抗議してこんなことを行なったと報じたところもあるそうだが、どう見ても黒魔術であろう。

 まあキリスト教社会では黒魔術はタブー視されているそうであるし、迂闊にその言葉を使えないのも理解できない訳ではないが、武力紛争の抗議に羊を殺す意味がない。全裸になる意味はもっとないし、アウシュビッツでやる理由など全く思いつかない。しかし黒魔術ならすべて腑に落ちる。羊は生贄だし、サバトは全裸で行うものだし、アウシュビッツは死者の怨念が染み付いた地、悪魔を呼び出すのにこれ以上格好の場所はない。

 しかし実際には悪魔が登場する前に、警備員に見つかってしまい、警察に通報されて逮捕。現実はそんなものだ。

 逮捕された11人にも、イロイロとあるのだろう。辛いことや苦しいこと、逃げ出したくなることもあったのだろう。そこで悪魔の力に頼ってしまいたくなる弱さには、自分も心当たりがある。だが、残念ながら悪魔はいないのだ。いや、仮にいたとしても、人の弱さに同情して力を恵んでくれるような、そんな存在ではないだろう。悪魔に魂を売るくらいなら、誰か身近な人間に頭を下げて頼んでみた方が、まだ確実性がある。

 人間は人間社会の中でしか生きられない。魔界の力は諦めて、人間として生きるしかないのである。社会から完全に落ちこぼれた自分などが言っても有り難味は無いのだろうが。

※ 教科書検定のパン屋問題については、文科省の問題ではなく、出版社側の行きすぎた忖度の問題だという話もあるのですが、どっちにせよ教科書として狂ってるのは間違いないでしょう。こんな教科書は使わないよう現場を指導する事こそ、文科省の仕事のようにも思えますが。
 西洋における黒魔術的なタブーは、どこの国の宗教にもあるものでしょう。まあタブーだから面白いという側面もあるので、タブー視する事を全否定はしないのですが、あまり厳格なのはどうかとも思いますね。

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