二年前の日記 3/29

2017/03/29

 自分の行きつけのスーパーにはないのだが、実家の近くのスーパーにはセルフレジがある。店員のいるレジが混んでいるときでもセルフレジは空いているので、利用が苦にならないのであれば、あんなにありがたいものはない。すべてのスーパーで導入してもらいたいとすら思う。

 ただセルフレジにも問題点はある。商品をちょろまかそうと思えばできるのではないか、と客に思わせてしまうのだ。何せレジを通すのは自分の裁量に任されているのだから、たくさん買ったうちの一品くらいレジを通さなくても誰も気づかないんじゃないだろうか、と思ってしまうのも無理はない。

 その悪魔のささやきに、つい従ってしまった馬鹿がいた。スーパーのセルフレジを利用したと見せかけてレジを通さず、豚肉や鶏肉パック、缶ビールなどを盗んだとして、奈良県職員の女が逮捕された。被害額は2000円ちょっとだという。

 まあ調べれば余罪はあるだろうから、店の被害総額はもっと上がるだろうが、それにしても間抜けというか哀れというか、みっともない。そんなわずかな金を節約して、いったい何がしたかったのだろうか。警察に捕まるリスクを負ってまで、何かやるべきことでもあったのだろうか。無いんだろうなあ。特に理由らしい理由もなく、ともかくちょろまかしたかったのだろう。やらなければ損だとでも思ったのかもしれない。しかしその結果がこれである。

 この程度の金額のために、おそらくは仕事も収入も失うことになるのだろう。サラ金の広告ではないが、セルフレジも「ご利用は計画的に」ということだろうか。いや、計画的に盗めということではなくて。


 自分は映画が好きである。しかし滅多に観に行かない。何せ金もないし、家を長時間空ける訳にもなかなか行かない。だからAmazonビデオで観るくらいなのだが、本当を言えば映画館に行きたい。映画が好きというより、映画館が好きなのかもしれない。だから映画の前に延々と流れる、予告編も大好きである。あれを劇場で観るのが楽しくて仕方ない。

 昨日28日、ソニー・ピクチャーズは「スパイダーマン」シリーズ最新作「ホームカミング」の予告編を公開したのだが、これにファンが噛みついているという。いわく、「中身を見せすぎ」だというのだ。つまりネタバレが酷いという訳である。

 その気持ちはわからんでもない。どんな面白い映画でもネタバレをされると醒めてしまうことがある。一般の観客のネタバレですら醒めるのに、公式がネタバレなどしたら、観に行く気などなくなってしまうかもしれない。

 ただ、である。もしその予告編でネタバレされている情報が、すべて嘘だとしたら……?予告編で見せた展開と、まったく違うストーリーに映画館で遭遇したとしたら……?それはそれで、ひとつの映画の見せ方であるし、そういう引っかけは過去にもなかった訳ではないと思う。別にソニー・ピクチャーズを擁護する訳ではないが、そういうのを期待して映画館を訪れるのも悪いものではない気がする。まあ、自分はどのみち観には行かないのだが。

※ セルフレジは便利ですよねえ。あれが嫌いだという高齢者の方も居るようですが、幸いまだそこまで歳を取ってはいないので。
 スパイダーマンのホームカミングは、いわゆるアベンジャーシリーズの作品で、アイアンマンが出て来る映画です。もうアベンジャーシリーズ多すぎて、ちょっと手を出す気にはなりませんが。でも今公開中のスパイダーバースは面白いと聞いています。観には行けないでしょうけれど。

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