二年前の日記 7/29

2017/07/29

 また馬鹿がミサイルを撃った。ICBM(大陸間弾道ミサイル)であるという。28日の午後11時42分というから、自分は完全に睡眠中であった。高度は3500キロを超え、水平距離で1000キロを飛んで日本の排他的経済水域内に落下した。北海道のすぐ近くであり、実際NHK北海道のいくつかのカメラには、落下するミサイルの弾頭とおぼしき発光体が落下していく様子が撮影されている。

 北朝鮮がICBMを発射したとなれば、アメリカのいわゆる「レッドゾーン」を越えたことになる。それも2回目だ。しかしそれでアメリカが直ちに軍事行動に出るのかと言えば、どうもそうではないようだ。自分のように戦争が起きる事に対しビクビク怯えている者からすると、ひとまずは安心できることなのだが、世の中そういう人間ばかりではない。

「レッドゾーンを越えたじゃないか、なぜ攻撃しないんだ」

 と言う声が日本ですら上がっている。ならばアメリカではどうだろうか。まして支持率が落ち続けているトランプ大統領である。窮余の一策として極端な行動に出ないとも限らない。

「アメリカも所詮張り子の虎、攻撃などする訳がない」

 などと楽観視していて良いのかどうか。自分はまだ心配している。

 エスカレートする北朝鮮のミサイル発射実験は、放置すればいずれ戦争へと至るだろう。早い段階でアメリカが軍事的に行動すれば、傷口は比較的小さく済むかもしれない。だがそれがわかっていてもなお、自分は戦争を恐れている。恐れなくてはならないと思っている。

 人類に叡智とやらがあるのなら、今こそその力を発揮すべきときではないか。何とか全面戦争を起こさずに、この局面を乗り切ってくれないだろうか。北朝鮮という国家がどうなろうと、この際問うことはしない。日本が無事ならそれでいい。利己的と言われようと、何よりもまず我が身が大切。余所の国に目を向けるのは、二の次三の次で構わない。とにかく日本が平穏でありますように。いま願うのはそれだけである。

※ 私は戦争を恐れています。ちょっと病的かもしれません。だからこそ、防衛力強化には賛成です。「武器があるから戦争が起きる」という人の言う事は、まったく信用していません。「話し合えばわかる」などと言いますが、私すら説得できない人に何が出来るのでしょう。夢を見るのもほどほどにしてもらいたいものです。

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