二年前の日記 4/23

2017/04/23

 環境省の調査によると、去年の熊本地震で被災した市町村のうち、ペットの同伴避難を受け入れることを地域の防災計画に盛り込んでいたのは、全体のおよそ3割にとどまったという。

 今後環境省が全国の自治体も調査するのではないかと思うが、だいたい似たような数字が出てくるのではあるまいか。下手をすると3割を大きく下回るかもしれない。

 ペットの同伴避難は出来るに越したことはない。東日本大震災の際にはペットがいるからと避難を拒んだ人や車中泊を続けて命を落とした人もいたし、なによりペットと離れるのは、被災者の心のケアに関わってくる。そのために政府は防災基本計画を修正、ペットの同伴避難を避難所で認めるような体制の整備を、自治体の地域防災計画に盛り込むように求めてきた。だが特に罰則がある訳でもなし、なかなか思うようには進まない。

 だいたい自治体にも言い分はある。避難所に避難するのは、ペットを飼っている者だけではない。動物嫌いや、アレルギー持ちの人々もいる。ペットと離れるのは可哀想ですね、ではペットの同伴避難を全面的に認めましょうね、と簡単には行かないのだ。

 ひとつの方法としては、ペット同伴で避難する者と、そうでない避難者とで避難所を分けてしまうというやり方がある。これならお互いの間から出る不満もトラブルも少なくて済むだろう。ただ自治体としては、これまでの2倍の数の避難所を確保しなければならない。その予算はどこから出てくるのか。政府は口を出すなら金も出すべきだと思う。

 自分ならどうするだろう。自分は犬を飼い、鳥を飼い、リクガメを飼っている。もしものとき避難所に駆け込むだろうか。おそらく、避難所には行かないだろう。生き物と暮らす以上仕方ないと諦めると思う。自分だって生き延びたい。水も欲しいし食料も欲しい。しかし避難所の人々に迷惑をかける訳には行かないし、生き物の側にもストレスとなろう。だから避難はできない。同様に考える人は全国に少なからずいるのではないか。

 日本にはこれからも大災害が起きよう。いやそれならまだしも、今はミサイルが撃ち込まれてくるかもしれない状況である。避難所でペットを受け入れるかどうかは、字面から感じるよりもかなり今後の日本にとって重要なこととなろう。政府が本腰を入れて対策を講じてくれるよう願っている。


 いま自分は2日に一度糖質制限をしている。どんどん豊かになって行く腹回りを何とか抑えようとしているのだが、そう簡単には行かない。歳を取れば取るほど、体重を落とすことが難しい。体の代謝が落ちているのだからまあ仕方ないといえば仕方ないのだが、「ちょっと腹が出ている」くらいで収まってくれないだろうかと日々願っている。別にスタイルを気にしている訳ではない。ズボンが履けなくなるとまた新しいのを買わねばならないという経済的な理由が主である。

 世界で一番体重が重いとされていたエジプトの女性が、インドのムンバイで手術を受け、体重を半分に減らしたという。しかし半分に減らした結果、今は250キロだというから、なかなかに徒労感を感じる話である。小錦か。

 もっとも彼女の場合は単なる不摂生で巨大化した訳ではなく――もちろん相撲を取っていた訳でもない――様々な病気の併発により寝た切りとなった結果としての肥満であるから同情の余地は多分にある。自分の腹回りの話とは違うのだ。

 ただ外科手術で体重を減らしても、時間が経てばリバウンドする。彼女が現状を維持できるか、あるいは今以上に体重を落とせるかどうかは、本人はもとより周囲の努力にかかっているのだろう。大変だとは思うが、頑張っていただきたい。自分も頑張らないとなあ。


 今日から数日にわたり、アメリカ軍の空母打撃群と自衛隊の護衛艦「あしがら」「さみだれ」が訓練を行う。フィリピン沖で合流し、その後日本海に向けて北上するという。訓練からそのまま実戦になだれ込んだりする可能性もあるのだろうか。そうはならなければ良いのだが。

 それに先立ち、安倍首相は万が一の事態が起きた場合、拉致被害者の救出の協力をアメリカ側に要請していることを明らかにした。まあ、これはポーズであろう。一応言っとかないと、後で何を言われるかわからないからな、というところではないか。

 だいたい協力の要請って、具体的に何をしろと言うのか。拉致被害者がいる場所がわかっているのなら、アメリカ軍も協力の仕様はある。この地域だけは爆撃しない、とかやることは出来るだろうが、日本側にその情報がないのに、協力もへったくれもなかろう。まさか日本の自衛隊が北朝鮮に乗り込んで、拉致被害者をしらみつぶしに捜していくからそれを援護しろとでも言う気か。プライベート・ライアンでもあるまいに、そんなことをすれば自衛隊員が何人死ぬか知れたものではない。アメリカ軍の被害だって少なからず出るだろう。とてもではないが許されることではないと思う。

 拉致被害者の問題は日本の問題である。日本に出来ることをまずやるべきだった。そのために憲法の条文が邪魔なら憲法も改正すべきだったのだ。それを放置していたのは日本人の責任である。なぜ拉致被害者の救出に国家をあげて取り組めなかったのか。もはやこの期に及んでは、何を言っても遅いのかもしれないが。


 そう言えば北朝鮮の金正恩委員長が養豚場を視察したのだそうな。自虐ネタか?

※ ペットを飼っていると、「地震で家が潰れたときにはどうしよう」と思う事はあります。でも現実問題として、具体策は浮かばないのですよねえ。
 体重は、この当時から比べると、10キロ以上落ちました。でもそこからがなかなか。難しいものです。

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