二年前の日記 10/26

2017/10/26

「血の汗流せ、涙を拭くな」というのは巨人の星の主題歌の一節であるが、星飛雄馬が本当に真っ赤な血の汗を流したりしたら、さしもの星一徹も驚いたことだろう。

 カナダの医学誌に掲載された報告によると、イタリアに住む21歳の女性が、顔や手から汗のように血液が流れる『血汗症』と診断された。なぜ傷もないのに血液が体表に現れるのかはまだ不明であるそうだが、特に健康上の問題はないという。

 とは言っても突然顔からダラダラと血を流す人がいたら周囲は驚き恐怖する。女性は症状の出始めた3年前から人付き合いを避けるようになり、可哀想に鬱やパニック障害の症状が出ているのだそうな。血汗症は恐怖を感じることによって引き起こされると考えられる節があるらしい。よってその治療はまず鬱とパニック障害を取り除くところから始まった。それによって症状は改善したが、まだ出血は止まらないようだ。

 血汗症に言及した最も古い記述はアリストテレスの著作に見られるという。珍しいものではあるが、昔からある症例なのだ。いずれ原因も特定されよう。この21歳の女性が元気になってくれることを祈らずにはいられない。


 さて今日は公開人身売買……ではなくプロ野球ドラフト会議の行われる日である。阪神タイガースが1位指名を公言している早稲田実業高校の清宮幸太郎選手は何球団の指名を受け、何処へ行くのか。同じく広島カープが1位を公言している広陵高校の中村奨成選手は無事広島に入団できるのか。などなど、非常に見物ではある。

 とはいえ、これはゴールではない。プロとしてのスタートラインに立つかどうかの話である。これから先、彼らがプロの選手として活躍できるかどうかはまだわからない。鳴り物入りでプロには入ったが、鳴かず飛ばずでひっそりと引退していくドラフト1位は数多い。

 願わくは彼らが一軍の舞台で大活躍して、プロ野球を盛り上げてほしい。ベテランの有名選手が頑張るのももちろん良いのだが、やはり若い選手が躍動するのは見ていて楽しい。何処の球団に行くにせよ、みな頑張ってもらいたいと思う。


 今朝のNHKで東電による原発事故発生時の訓練の様子が放送されていた。あれを見て反原発派はどう思ったのだろう。「NHKは東電の味方なのか」と抗議をした者も居るのかも知れない。しかし本来NHKの報道は公正中立を旨とするものである。ならば東電が訓練をしているというのなら、それを伝えるのも仕事であろう。もちろん、反原発派の意見も別の機会に流すことは重要かもしれない。

 とは言うものの、NHKの報道は流すニュースによって中立であったり偏ったりしている場合がある。まあ人間の作っているものであるから、ニュース番組も完全に公正中立であり続けるというのは難しいのだろうとは思うが、なるべくなら全てにおいて中立であることを目指してはもらえないものか。人間味など出さなくて良いと思う。

 民放はスポンサーありきであるから、ある程度偏るのも仕方あるまい。しかしNHKは国民がスポンサーである。ならば政治的思想的に偏る必要性がないではないか。国民だって、おそらく大多数は右でも左でもない中道が一番多いはずである。年がら年中政治のことばかり考えているような暇人はそう多くないからだ。つまり中道的な報道姿勢は視聴者のニーズに最も合っているのだ。

 この間の台風21号のときには選挙報道を優先するあまりNHKの災害報道の扱いが小さくなり、多くの人に影響を与えた。この件に関する非難もあったろう。しかしそれは裏を返せば、災害時にはNHKを頼る人がまだまだ多いということでもある。NHKには社会の公器としての己の立場を今一度見直してもらいたい。
 
 まあ平たい言葉で簡単に言うなら、ニュース番組増やせ、バラエティ減らせ、あと受信料安くしろ、ということであるな。


※ 2年前って「NHKから国民を守る党」の存在を知っていましたっけ。いつ頃知ったのか、覚えていないです。「支持政党なし」の方が印象に深いですから、それより後に知ったのですかねえ。まあ、改革は絶対に必要だとは思いますが、果たしてぶっ潰して良いのかどうか。

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