二年前の日記 10/20

2017/10/20

「馬鹿は死ななきゃ治らない」は二代目広沢虎造の浪曲『清水次郎長伝』の一節であるが、本当に死ななきゃ治りそうにない馬鹿というのはいるものである。

 東京都江戸川区で、小学5年生の女の子の自転車のサドルに、釘が打ち込まれる事件があった。その釘には紙が刺さっており、そこには「騒いでうるせえクソガキが ぶっころすぞ バカ親はクソがきちょうきょうしろ 死ね」と書かれてあった。これは女児とその母親を脅迫したことに当たるとして、警察は42歳の無職の男を逮捕した。しかしこの男、逮捕されたのは初めてではない。先月にも通学路に藁人形を吊したとして逮捕されており、ここでも取り上げた。

 先月は41歳だったのに、今月は42歳になっている。最近誕生日だった訳だ。誰に祝ってもらったのだろうか。おそらくは誰にも祝ってもらえなかったのだろう。他人に誕生日を祝ってもらえるような人間ならこんなことはしない。もちろん、他人に誕生日を祝ってもらえない者の大多数もこんなことをしたりはしないのだが。

 それにしても前回捕まったときに留置場に入れられなかったのだろうか。入れたのならそのまま出さなければ良かったのに。こんな再犯の可能性が高いヤツを放逐してはいかんだろう。まあ先月の今回であるからまだ裁判も行われていないのだろうし、いつまでも延々と留置し続ける訳にも行かないという警察の事情もわかるが、別件逮捕を繰り返して容疑者を拘束し続けるのは警察の得意技であろう。こんなときだけルール通りにキチンと対応するというのはどういうことだ。容疑がないなら捏造しろ。ちょくちょくやっていることではないか。まったく肝心なときに役に立たない警視庁である。ちょっと暴論が過ぎるか。

 何にせよ、この男は警察に逮捕されたくらいでは反省などしないのだ。それどころか藁人形を吊すことから自転車への直接的な攻撃へとエスカレートしている。この次はどんなことをしでかすかわかったものではない。地域による監視が必要である。


 ネジには雄ネジと雌ネジがある。想像していただければわかるだろうが、棒の外側にネジ溝が刻まれているのが雄ネジ、穴の内側にネジ溝が刻まれているのが雌ネジだ。セクハラではない。昔からそういうものなのだ。

 さて、その雌ネジを切る行為をタッピングと言い、そのための道具をタップと呼ぶのだが、タップの製造で世界トップシェアを誇る大手工具メーカーOSGの62歳の元社員が、タップ製造に関わる秘密情報を持ち出し、中国の競合会社に渡したとして、不正競争防止法違反の容疑で逮捕された。いわゆる産業スパイである。何か懐かしい。米ソが冷戦をしていた頃にはよく聞いた言葉だが、やはり今でもあるのだな。

 産業スパイの定番要件と言えば『地位』『金』『女』だが、この62歳の男は何を提示されたのだろう。まったく羨ましい話である。自分にはとんと縁のないものばかりだ。自分は心が弱い。もしこの男と同じ立場に立てば同じことをしてしまうかも知れない。誰か試しにハニートラップでも仕掛けてくれないものだろうか。もちろん渡せるような機密情報は何一つ持ってはいないのだが。そこを何とか一つ。


 いま小池氏と言えば都知事が真っ先に出て来るのだろうが、共産党の書記局長も小池氏である。その小池書記局長がネット番組で党名の変更について問われたのだそうな。その問いに答えて曰く、「もし、いい名前があって提案していただければ、全く考えないわけではない」だそうだ。日本人的な婉曲表現である。要するに自分たちで率先して考えるつもりなど全くないと言っている訳だ。

「共産党という名前には、僕らの理想が込められている。資本主義のまま人類の歴史が終わっていいのか。名前を変えろということはロマン、目標を捨てろということになる」

 などとも発言している。資本主義に限界が来たからといって次にやってくるのが共産主義だと何故思えるのか。共産主義自体が既に終わっていることに何故目を向けないのか。達成不可能な目標なら目標を変えてみてはどうだろう。

 ていうかおたくら、「共産党は共産主義革命を目指している訳ではありません」とか言ってなかったか。やっぱり目指してるんだろう、等々言いたいことはイロイロあるが、どうせ聞く耳など持つまい。宗教に囚われた者は自分たちの側に絶対的正義があるのだと信じている。周囲が何を言っても最初から否定するつもりなのだから話にならないのだ。

 そのくせ、「問題は話し合いによって解決しよう」などと平気で口にするのだから始末に負えない。つまりは共産党も公明党も幸福実現党も同じ穴の狢である。なので極力無視をすることにしている。知らん顔をしているのが一番堅実であろうから。

※ 本日は体調が悪くて何もコメントが思いつきません。まあ、そんな日もあります。

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