二年前の日記 7/28

2017/07/28

 民進党の蓮舫氏が党首を辞任することを発表した。さて、いよいよ民進党のジリ貧も最終段階となった。蓮舫氏は党首としてまったく評価のできない人物であったが、他はそれ以下である。どうするのだろう。原口氏とか玉木氏とか前原氏とか、しゃしゃり出たそうな人も居なくはないのだが、誰がなっても今以上ということにはなるまい。結末は見えている。泥船は沈む以外に先の展開はない。奇跡など起きないのだ。

 一方安倍政権の稲田防衛大臣も辞任の意向を固めた。さて、いよいよ安倍政権のジリ貧も最終段階となった。稲田氏は防衛大臣としてはまったく評価のできない人物であったが、さすがにこちらはもっとマシな人材はいるだろう。余程の古典的馬鹿を登用しない限りは、誰がなっても今以下ということにはなるまい。あれ、そう考えるとあんまりジリ貧でもないな。

 とはいえ、この先余程大きなトラブルに挙国体制で立ち向かわねばならない状態にでもならなければ――それこそ核ミサイルが人口密集地に落とされるとかなければ――安倍政権の支持率が上向きになることはもうない。嫌な言い方を敢えてするなら、安倍政権に対し「飽きてきている」国民が増えているのだ。

 森友問題や加計問題はきっかけに過ぎない。具体的に「ここが問題だから」と安倍政権から距離を置くのではなく、なんとなく飽きたから、他にもっと良さそうなのが出て来そうだから、もうそろそろ良いだろう、と有権者が思い始めていると、自分は考えている。

 これは厄介である。仮に疑惑や失言などに対して内閣として適切な処置をしたとしても、なんとなく距離を置く国民はそれを評価してくれない。ましてや現状のようにタラタラトロトロとした国民を見くびっているような対応を続けていれば、安倍政権離れは加速する。どこかで大きなポイントを稼いでも、それを評価しない有権者がどんどん増えている。これまでのようには行かない。では安倍総理はどうするべきなのか。

 先般のフジ産経グループの世論調査によると、有権者の考えるいま一番首相にふさわしい人物は、石破茂氏であるという。ならばいっそ、石破氏に権力を禅譲してみるという手もある。もっとも、石破氏を首相にふさわしいと推しているのは主に自民党支持者以外であり、自民党支持者からは安倍首相に次ぐ2位と評価されている。つまり自民党支持者からはイマイチ信用されていないというのが本当のところであろう。それを考えると、石破総理はまだ時期尚早なのかも知れない。

 だがそうなると、有権者が困ることになる。安倍氏はもう飽きたので別のに変えたい、でもその筆頭の石破氏は頼りない。しかし野党の党首はどいつもこいつもろくなのがいない。国を任せられるのが誰も居ない。居ないのなら仕方ない。消極的にだけど安倍氏を支持して継続させるしかないじゃないか、となり、結局ぐるりと回って元に戻ってしまう。つまりは辞めたくても辞められないのが安倍総理の現状であろう。

 実を言うと、野党はその辺は理解している。だから連日政権をバッシングし、大臣を罷免しろ首にしろとまでは言うくせに、さっさと解散総選挙しろ、とは言わない。もしいま解散総選挙などして、万が一自民党が息を吹き返しでもしてしまったら元も子もないからである。ここまで政権支持率が下がり、首相支持率が下がり、政党支持率さえも下がっても、それでも自民党には敵わないのが野党の野党たる所以である。自民党が下野したときに政権を担えるような、ちゃんとした野党など日本の政界には存在しないのだ。

 まず日本の政界再編には、野党の教育から始める必要があるだろう。気に入らない大臣に「辞めろ辞めろ」と言い続け、「じゃあ辞めます」となったら「辞めるなんて無責任」とか言い出す野党である。いつまで解散総選挙を恐れながら生活するのか。いつまで政権批判だけで飯が食えると思っているのか。

 もし今すぐ政権与党になったら何をするのか、実際に何ができるのかを自らに問うてもらいたい。何もできないというのなら、政党をたたむべきだ。理想論は理想論として大事にすれば良いが、同じくらい現実論を述べて欲しい。「我々が政権与党になった暁には、これをこうすることができる。何とならば」と主張して欲しい。

 自民党の議席数が減ったからといって喜んでいるような野党ではダメだ。どこぞの弱小球団のファンでもあるまいに、「実質勝利」を口にしているようでは話にならない。政権を取れなければすなわち敗北であると考えられないような野党はもう要らないのである。日本には余裕がない。大金のかかる無駄飯喰らいを置いていられないのだ。政権を担うつもりのない野党を養うくらいなら、その分国民の福祉に回さねばならない。それくらい状況は切羽詰まっていることを認識すべきだろう。

 と、無駄飯喰らいの寄生虫である自分は思うところだ。説得力などというものは知らない。


 福岡県福岡市の倉庫で作業していた男性作業員が、ヒアリに刺された。NHKや毎日新聞の報道によれば、「クラゲに刺されたような痛み」だったという。

 うん、クラゲに刺されたことないからわからないね。

 ちなみに自分はスズメバチには刺された経験がある。長袖の服を着ようと思って袖を通したら、袖の中に隠れていたのだ。肘の内側を刺されたのだが、腕全体に電撃を食らったようなショックがあった。そのときはそれで済んだのだが、問題は今度もう一度刺されたときにアナフィラキシーショックを起こす可能性があるということである。ゆえにそれ以来ハチには注意している。スズメバチとヒアリの毒の成分にどの程度の違いがあるのかは知らないが、生物学的に近い種であるから、毒の種類も近い可能性はある。ならばヒアリに刺されてもアナフィラキシーショックを起こすかも知れない。厄介な話である。くわばらくわばら。


 ブラジル、デンマーク、イスラエル、スペイン、アメリカの共同研究グループの発表によると、欧米男性の精子数は、この40年でおよそ6割減少しているらしい。南米やアジア、アフリカでは目立った変化は見られなかったというから、欧米男性に限って何かが起こっているということなのだろうか。とにかく妊娠の可能性が低くなるとされる、1ミリリットル当たり4000万という数値を割り込んでいるらしい。これが事実なら、欧米でも急速な少子化が進むのではないか。

 精子減少の理由についてはまだ不明らしい。ホルモンや肥満、地球温暖化を理由に挙げる研究者も居るそうだ。でも実際はもっと単純なところで、人間の数が増えすぎてるのが理由なんじゃないかと自分などは思うのだが。身の回りにあまりに人間の数が多すぎるのは、子供を産み育てるのには適した環境ではないのではあるまいか。日本も人口が減る傾向にあるが、ある程度減れば均衡するだろう。その辺りが本当にベストな人口なのでは。人口が右肩上がりに増えていくことを前提とした社会構造はもはや時代遅れなのだ。これは「人口が減るのなら移民を入れて増やそう」というやり方に警鐘を鳴らす研究結果ではないかと思ったりする次第。

※ この頃は安倍政権の支持率は危険水位とか言われていたのですが、2年経ったいまでも安倍政権は続いています。北朝鮮の問題とか韓国の問題とかロシアとか中国とか問題は山積みで、いま首相を交代させても仕方ないだろう、という見方が有権者の間に強いのかも知れません。あと、最近ときどき見かける野党擁護は、たいていトンチンカンです。あれも間接的に安倍政権を援護してますよね。野党支持者の人たちは、しばらく黙っていた方が、野党の支持率が上がるかも知れません。まあ、無理でしょうけど。

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