二年前の日記 7/25

2017/07/25

 ペイントといえばMicrosoftのOSに不随するソフトとしてお馴染みである。自分が最初にペイントに触ったのはWindows98SEだった。お絵かきソフトと言いながら、実際に絵を描くことに使ったのはほんの数えるほどしかない。高価な画像編集ソフトなど買えなかったので、ネットに転がってる画像を縮小したりトリミングしたりするのに使っていた。しかし今ではフリーの画像編集ソフトも高性能であるし、ペイントを使う機会はどんどん少なくなっていった。それはどうやら、自分だけではないようだ。

 AFPの報道によれば、ペイントは近い将来廃止されるらしい。まあ正直、別に困りはしない。しかしちょっと寂しい気はする。ペイントの高性能版、『ペイント3D』は残すそうなので、そっちを使えということなのだろうが、そもそも自分には絵の才能がない。PCで絵を描くことは、もうないように思う。

 PCは既に道具として成熟している。絵を描く人は高性能な描画ソフトを導入し、描かない人はその手のソフトを触りもしない。自分のPCにそれがインストールされていることすら知らない人もいるだろう。バンドルのペイントソフトは既に存在価値を失っている。だがそれは悪いことではないのではないか。発展的解消という言葉もある。良い意味でもう要らなくなったのだ。そのリソースを他に向けるときが来たということであろう。長い間世話になった、ありがとう。笑顔で別れを告げたいと思う。


 夏である。夏と言えば海水浴という人もあろうが、この時期に毎年話題になるのが離岸流だ。海の波打ち際から沖合に向かって、強い流れが生じる場所がある。そういう場所では泳いではいけない。命に関わるのだ。そしてこれは人間だけの問題ではない。

 23日、スリランカ海軍の巡視艇は沿岸から1キロの沖合で、ゾウを2頭発見した。どうやら浅瀬を渡っていて流されたらしい。ご存じの方も多いかもしれないが、ゾウは泳げる。しかしそれでも一気に1キロも沖合にまで流されると、自力で陸に戻るのは困難なようだ。これが人間ならどうなるか、想像するだに恐ろしい。

 なおこの件の結果としては巡視艇と海軍のダイバーが2頭のゾウを浅瀬にまで牽引し、彼らはジャングルに戻っていったとのこと。また2週間前には同じ海域の沖合8キロで、海軍がゾウを1頭救出している。結構頻繁に起こっているのだ。海に遊びに行かれる方々は、充分注意していただきたい。


 ナニがナニしてなんとやら。男性機能がUPするという食品やらサプリメントやら薬やらが巷に氾濫している。まあ男性機能といっても要は股間の一部分が元気になるというだけなのだが、アメリカではそういう効能を謳ったコーヒーが販売されていたらしい。

 ところがFDA(アメリカ食品医薬局)が検査したところ、このコーヒーから、成分表示に記載されていない『デスメチル・カルボデナフィル』という成分が検出された。なんとも人が死にそうな名前ではあるが、これはシルデナフィルの類似成分、つまり同じような反応を人体に起こす成分であり、シルデナフィルとはあのバイアグラの主要成分であるという。

 そら股間も元気になるわな、とは思うのだが、この成分は糖尿病、高血圧、高コレステロール、心疾患などに処方される医薬品に含まれることのある『硝酸エステル』と反応し、血圧を危険な水準まで低下させる可能性があるという。病気持ちにはヤバイ成分なのだ。という訳で、このコーヒーは自主回収されるという。個人的にはちょっと飲んでみたかったのだが、まあ仕方ない。

 しかしアメリカでは過去にも同じような製品がFDAに見つかり、自主回収されたことがあるという。元々一定の需要があるのかもしれない。あるのだろうなあ。あるな。男の考える事など万国共通なのだろうか。しかし日本では怪しいサプリは山ほどあるが、コーヒーはない。もしかしたらここには金脈が埋まっているのかもしれない。誰か手を出してみないだろうか。もちろんその後の責任など自分は一切取るつもりはないのであるが。

※ ペイントの廃止は中止になったようで、いまでもバンドルされています。メモ帳と同様、使う人は使うという事なのかも知れません。
 男性機能をアップさせるコーヒーについては、タダラフィルを含んだインスタントコーヒーがネットで買えます。厚生労働省に怒られたはずなのですが、まだ売ってますね。とは言え、病院で薬を出してもらった方が安全で確実で、おそらく安いです。あえて危険な物に手を出す事もないと思います。

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