二年前の日記 4/20

2017/04/20

 よく飛行機事故は続くと言われるが、バス事故も続くようである。

 ヒマラヤ山脈で知られるインド北部のヒマラヤ地方で山間部の道路を走っていたバスが渓谷に転落し、少なくとも44人が死亡、他の負傷者等は現時点では不明だという。

 一方フィリピンのヌエバエシハ州では、同じくバスが渓谷に転落、31人が死亡し46人が負傷したのだそうな。

 最初見たときは同じ事故の記事が並んでいるのかと思った。しかしまあどちらも規模の大きな事故である。日本だと山間部のバスよりも高速バスの方が危ないようなイメージがあるが、とにかく次の事故が起きないことを祈る。


 アメリカのオレゴン州で75歳の男性が亡くなった。その間際、彼の元妻は彼の耳元でひとつの嘘をささやいた。

「トランプ大統領が弾劾されたわ」

 それを聞いて男性は、満足そうに息を引き取ったという。

 という話をCNNとAFPが報じているのだが、いい話なのか、これ。まあトランプ大統領嫌いのアメリカメディアにとっては感動的な話なのかもしれないが、こんなお涙頂戴に頼らねばならないというのは、あまり健康的とは言えない気がする。これでは日本のメディアを笑っていられないのではないか。

 いい加減マスメディアは、自分たちが世論を「操作できる」という幻想から脱却すべきではあるまいか。そりゃまったく影響を与えないとは言わないが、誰かに何らかの影響を与えるくらい便所の落書きだってできるのだ。少し謙虚にならなければ、読者視聴者に愛想を尽かされるのが早まってしまうだろう。

 反トランプキャンペーン――あるいは反安倍キャンペーン――も構わないが、もうちょっと上手くできないものか。自分などよりずっと頭の良い人々が作っているであろうに、なぜか底が見えてしまうのが情けない。自分たちの信じる正義を振り回しているだけでは賛同者は増えまい。どうすれば自分たちの声が社会の隅々に届くのか、一度徹底検証してみてはどうだろう。無理なのか。


 あれだけ大騒ぎしたTPP(環太平洋パートナーシップ協定)だが、いつの間にか話題にすら上らなくなってしまった。しかしTPPが消え去った訳ではない。G20の財務相・中央銀行総裁会議に参加するためアメリカを訪れている麻生副総理兼財務大臣は、TPPについて「アメリカなしで11か国で進めようという話はどういう形でまとまるか分からないが、ことし5月のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)に合わせて開く参加国会合で出てくる」と述べたそうな。まあ今までやってきたことを無駄にすることはない、というところだろう。もったいない精神である。

 自由貿易は毒にも薬にもなる。産業によって利益不利益の差は大きかろう。アメリカが抜けたからといって日本の思い通りに出来る訳でもなかろうし、果たしてそこをどうやってまとめていくのか。農業分野を始め、国内もまだ完全にまとまっているというところまでは行っていないのではないか。このまま雲散霧消してくれれば良かったのに、と思っている人々もいるだろう。まだまだ前途多難な感じはするのだが、まあ、ここは日本政府の腕の見せ所なのかもしれない。腕があればの話だが。

※ バス事故はさほど続きませんでしたが、去年から今年にかけて、航空機の事故は続いた印象があります。もうそろそろ止まってくれてもいい気がするのですけど。
 TPPは結局11カ国で2018年の12月に発効しました。せっかく始めた事ですから、良い結果に結びついてもらいたいものだと思います。


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