二年前の日記 12/18

2017/12/18

 引っ越してもう2ヶ月になるのだが、未だに水道料金を口座引き落としにしていない。銀行に行かなきゃいかんなあとは思うものの、いざ外に出るとなると億劫である。現金が必要なときはコンビニのATMで引き出すし、Amazonでの買い物はデビットカード、そして振り込みはネットバンキングで済んでしまう。印鑑もって銀行まで行く気になかなかならないのだ。

 さてそんな便利なネットバンキングであるが、いま北朝鮮に狙われているらしい。北朝鮮政府の支援を受けていると言われるハッカー集団『ラザルス』が、メールを使ってスマホやタブレットにウィルスを送りつける手口でIDや暗証番号を盗み取っているという。いまのところまだ金銭的な被害は報告されていないというが、これまで企業や銀行などを攻撃していたラザルスが個人の財産を集中的に狙うようになっていると、マカフィーが警告しているのだそうな。

 ラザルスはビットコインを狙っているという報道もついこの間あった。北朝鮮もいよいよ追い詰められてなりふり構わなくなってきたと見るべきか、それともまだこれだけ活動できる余裕があると見るべきなのか。ネットバンキングは便利なので、セキュリティのためにガッチガチに固められて不便になることは、何としても避けてもらいたいのだが。何か良い解決策はないものかなあ。


 おでんが大好きである。と言うか、練り物が大好きなのだ。かまぼこ、ちくわ、丸天、平天、ごぼ天等々。醤油と砂糖と粉末出汁、あとはちょっとの酒を加えて、練り物をドバッと入れれば数日はおかずに困らない。これからの時期は、おでんの回数も増えることだろう。その点に関してだけは良い季節だと言えなくもない。

 アメリカのフロリダ州魚類野生生物保存当局は、サメを1匹虐待し殺したとして3人の男を逮捕した。CNNによれば、第3級の動物虐待の罪が確定した場合、最大で禁錮5年と1万ドル(約113万円)の罰金が言い渡される可能性があるという。

 逮捕された男たちはサメを銃撃(水中銃か?)で捕まえ、ロープでモーターボートの船尾にくくりつけ、引きずりながら運転して殺したという。このとき撮影した動画がSNS上で拡散され、今回の逮捕に繋がった。

 まあよくそんな残酷なことが思いつくものである。さすがスポーツハンティングの国と言うべきか。生き物を殺して楽しむという文化が息づいているのだろう。て言うか、殺すんなら食えよ、と思ってしまう。もったいない。

「遊ぼうが食べようが殺すことは同じ!動物はあなたのご飯じゃない!ムキーッ!」という声が聞こえてきそうな気もするが、同じではないわな。すべての生き物は他の命を食らうことで生きている。それは『業』だ。そこから逃れられる生き物はない。どうしてもそこから逃れたければ、解脱でもするしかない。それはすなわち「自分が変わる」以外の方法はないということであって、人類の業をすべて消し去るなど、人類を皆殺しにでもしない限り不可能である。屁理屈でどうこうできるレベルの話ではないのだ。

 殺して食うことは善いことではない。だが当たり前のことだ。正と不正で考えるなら正なのだ。故に食わないのに殺すことは不正である。間違っているし、非難されてしかるべきだ。今回この男たちは逮捕された。それは人の世の正義がなされたということだろう。

 サメの肉は練り物の原料となる。そのままでは食べにくいが、加工すれば美味しい食品に変わるのだ。アメリカ人もおでん食べれば良いのにと思う次第。


 姉である宮司が弟に殺された富岡八幡宮であるが、周囲の店の客足は減り、予約のキャンセルもあるという。まあ、あんなことがあったのだ、影響がないはずはない。朝日新聞によれば、周辺の商店主らは「初詣客は3割以上減るだろう」と予測しているらしい。……ん、3割? そんなもんで済むのだろうか。まあ確かに5割でも6割でも「3割以上」であることは間違いないが、3割という数字にはかなり希望的観測――願望と言うべきか――が混じっているのではないかと思う。

 実際のところ、縁起が良いとか悪いとかを別にしても、正月からわざわざ人が殺された場所に行きたいと思う人間は、かなりの悪趣味ではないかと思うのだが。もちろん歴史を遡れば、古い神社仏閣ではこれまでに何人もの人が殺されていたりもするのは事実だ。比叡山とかもの凄いことになっている。だから人が殺された神社が必ず没落するというものではないが、しかし時間が必要であろう。あまりにも記憶が鮮明なうちは無理だ。今回の年末年始は諦めるしかないのではないか。

 とはいえ地元の商店街に罪がある訳ではない。今回のことは降って湧いた災難と呼ぶべきものだろう。ここは大地震でも起きたと思って、何とかこの状況を乗り越えて頂きたい。いずれまた良いこともあるに違いないのだから。


 イラクとシリアに展開する、アメリカを中心とした有志連合の分析によると、両国に残存するISの勢力は、3000人規模だという。あとそれだけ、と見るか、まだそれだけ、と見るかは人それぞれだろうが、ほんの2、3年前には3万人とか5万人とか言われていた兵力がこの数になったのである。もはや風前の灯火と言えるだろう。

 ただ3000人の軍隊ならば話は簡単だが、3000人のテロリストだ。基地に籠もってくれている訳ではない。何処にいるのかわからない、何処へでも身を隠す幽霊のような連中が3000人と考えると、まだまだすべてが終わるには気の遠くなるような時間が必要なのかもしれない。それにISが消えたら消えたで、別のイスラム過激派組織が台頭するであろうことは目に見えている。シリアやイラクから争いの火が絶えることはあるのだろうか。自分が生きている間は無理かも知れないなあ。


※ ISは絶滅寸前、と何度も言われながら、まだしぶとく生き残っています。イラクでもシリアでも、拠点はすべて失いましたが、組織が消え去った訳ではありません。相変わらずどこかでテロが起こると、自分たちの関与を主張しています。本当かどうかは不明なのですけど。

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