二年前の日記 12/17

2017/12/17

 自分は大抵一人で何でもできる。いや、一人じゃなきゃできないというべきか。外食も一人、映画も一人、旅行も一人でずっとやってきた。イロイロ危なそうな店にも一人で入ってきたのだが、実は未だに一人で入る勇気のない場所がある。それが、いわゆる『大人のオモチャ屋』である。

 ドイツのアダルトショップチェーン『ベアテ・ウーゼ』が1号店『結婚生活の衛生研究所』をフレンスブルクに開業したのが1962年、創業者は第二次世界大戦中ドイツ空軍唯一の女性パイロットとして活躍したベアテ・ウーゼ。店では女性用下着や避妊薬などが販売され、アダルトショップの草分け的存在となった。

 ベアテ・ウーゼはどんどん規模を拡大し、やがて欧州最大のアダルトショップチェーンとなったが、近年の電子商取引化に対応できず、15日破産を申請した。創業者ベアテ・ウーゼは2001年に死去、それ以降経営状況が悪化したという。良くも悪くもカリスマが一代で興した会社なのだろう。後継者が育たなかったというのは良くある話である。

 しかし残念だ。店舗販売にこだわらずネット通販に軸足を置けば、まだまだやれたのではないか。日本に展開すれば需要もあったかもしれない。

 とはいえ日本でも大人のオモチャ屋はすっかり姿を消し、それらの店で扱われていたアダルトグッズは、現在はラブホテルの中で売られている。あとはネット通販かエロDVD屋くらいだろうか。昔は自分の行動範囲の中にも何軒かあったのだ。入っておけば良かったかなあと今にして思う。後悔先に立たずというやつであるな。


 15日、イスラエルのパレスチナ暫定自治区で大規模なデモが起きた。アメリカのトランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と承認したことに対する抗議デモだったが、デモ隊の一部がイスラエルの治安当局と衝突し、4人が死亡、負傷者は367人とも550人とも言われている。

 さてその死亡した4人の中に、イブラヒム・アブサライエ氏がいた。イブラヒム氏は10年ほど前にイスラエルのヘリによる攻撃で両足を切断したのだが、その後も車椅子で抗議デモに参加していた。そして15日、パレスチナ自治政府の保健省によると、狙撃手に撃たれて死亡したという。

 こうして英雄は作られる訳だ。そして英雄のあるところ正義と戦いが生まれる。英雄は敗北も後退も許さない。戦略や戦術を認めず、ただ勝利に向かって前進のみを強要する。これからパレスチナは、何人もの英雄を生み出し、屍を高く高く積み重ねる血みどろの戦いを開始するのだろう。難儀な話である。出来ることなら日本は巻き込まれずにいて欲しいのだが、果たしてそう上手く行くだろうか。


 名古屋大学大学院工学研究科や国立がん研究センターの研究チームが、尿の中からがんの兆候を見つける技術を開発したらしい。具体的にどういう技術なのかはよくわからん、というかどうせ自分の脳みそでは理解できないのであろうが、まあとにかく将来的には尿検査でがんが発見できるようになるかもしれないということだ。早く実用化されると良いのだけれどな。

 遺伝的に考えるなら、自分はいつがんになってもおかしくはない。早期に発見できて、治せるものなら治した方が良かろう。まあ治せないのなら、それはそれで仕方ないと諦めもつくような気がするが、別に早く死にたい願望もないのでこういう技術が発達してくれるのは嬉しい。とにかく面倒臭いのは嫌なのだ。簡単に効率よく痛くない検査が充実してくれることを望む。


※ 大人のオモチャはAmazonでも買えますが、もはやいろんな意味で役に立たないので購入する事はありません。寂しい話です。
 ガンを発見する技術は時折思い出したように話題になりますが、実用化まではなかなか遠いようです。血液一滴で十数種類のガンを検出する技術とか、メディアにはよく出て来るんですけどね。早く実用化してもらいたいものだと期待しています。

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