恋のキューピッドみあん~小一の恋~

私は恋のキューピット事務所を経営している・・・・・・
「みあん!依頼よ!」
そう、私がみあん!120・・・ではなく、10歳。って誰が先に言ったのよ!このパターン、1回目じゃないような・・・・・・。
「速くー。」
この声はお姉ちゃん!
「はいはい、行くよ。」
私は私の部屋を出て、仕事部屋入る。
「いらっしゃいませ。」
と私は言った。そこに居たしっかりしてそうな女の子は
「ここ、お店なんですか?」
と不安そうに言った。
「え?」
と私は聞き返した。女の子は
「いえ。少し道に迷っただけで。」
といった。
「何時もは無い所に道があって。気になって来ちゃったんです。」
といった。道・・・・・・?そんなん無いけどなぁ。まさかだけど、まじゅみ・・・・・・?
「そ、それより、恋で悩んでいること、ある?」
と私は聞いた。女の子は
「ま、まぁ・・・・・・。」
と恥ずかしそうに言った。
「じゃあさ、君!私に相談してみてよ!」
と私は言った。
「アドバイスが出来るかもしれないし。」
と付け足す。女の子はムッとしたようにほっぺを膨らませて言った。
「怜奈には君っていう名前じゃなくて、怜奈っていう名前があるんです!」
悪いこと、したかな~。
「怜奈ちゃん?でいいかな?悩み、話してごらん?恋するのは恥ずかしいことじゃないからね。」
と私。怜奈ちゃんは
「怜奈は、楓(ふう)君が好きなの~。」
といった。楓くん?本名かなぁ。
「でも楓君、鈍感でね、怜奈の事、友達としか思ってないみたいなんだ。」
と怜奈ちゃん。
「あ、小学一年生です!」
と思い出したように怜奈ちゃん。嘘⁉こんなにしっかりしている子が⁉
「じゃあ、アドバイスして~。」
と怜奈ちゃんは言った。
「・・・・・・。怜奈ちゃん。ごめんだけど、明日また来てくれない?」
と私は言った。
「え?なんでなんでなんで?」
と何度も言う怜奈ちゃん。
「楓君?の事も知らないといけないし。それに怜奈ちゃん、帰りが遅いとお母さんに怒られちゃうんじゃない?」
と私は言った。怜奈ちゃんは
「そうだった!また明日来ます!」
と言って帰っていった。

次の日

「こんにちは~!」
と怜奈ちゃんはやってきた。
「気持ちを真っ直ぐ伝える!それだけ!」
と私は言った。怜奈ちゃんは
「そんなの、恥ずかしいし・・・・・・。」
といった。私は
「人を好きになる事の何が悪いの?」
といった。怜奈ちゃんは
「悪くない。大丈夫。恥ずかしいことじゃない。」
と何度も言った。私は
「頑張れ。」
と一言言って玄関を開けて怜奈ちゃんを押した。
「はい!」
と玄関を出て少し歩いたところで振り向いて怜奈ちゃんは言った。

怜奈ちゃんの学校での様子(楓君?視点)

「楓君!」
と怜奈は言った。
「怜奈?どうした。」
とおれは怜奈から少し離れながら言った。
「なんで離れるの?」
と怜奈。怜奈はいつも距離が近いんだよ。
「あのさあのさ、・・・・・・。」
せめてなんか言えよ。
「今日一緒に帰らない?」
それだけ?
「というか昨日と一昨日、どこ行ってたんだ?姿が見えなくなったからびっくりしたぞ。」
とおれは言った。
「⁉見てたんだ(楓君、私が帰る時にはもう帰ってたと思うんだけどな。もしかして、心配で見てくれてた⁉そういうところ、好きだなぁ)。」
あ、やべ!見ていることは言わないようにしないと!

帰り道

「楓君!帰ろ!」
と怜奈が来て言った。おれは
「うん。」
といった。帰っている途中で、怜奈が言った。
「楓君。私、楓君に言いたいことがあるんだ。私、楓君の事が前から────」
怜奈が言っている途中でトラックが後ろに居た(?)怜奈は少し、道路に近かったので、おれは
「危ない!」
と言って怜奈をおれの方に引っ張った。
「楓君・・・・・・。ありがと。」
と怜奈。
「それで言いたいことって?トラックに邪魔されて聞こえなかった。」
とおれは聞いた。怜奈は
「ううん。なんでもない。」
と微笑みながらいった。なんで笑っているんだ?

「あ~。たまにはこういう結末もいいかも。」
と怜奈と楓君の様子を見ていたみあんが言った。怜奈の最後に思ったことに対して、みあんは言った。
「今はこのまま、楓君と居れることが嬉しいんだ!か~。まぁ、今の関係を続けたいと思ったのが、彼女になるよりも大切だったんだね。」






「かっこつけんな!」
とシオン。
「かっこつけてないわ!」
と私は反論した。       (終わり)




最近、運動会の練習が始まったゆずまるです。
この前、恋のキューピッドみあんを休むと言ったばかりでしたが、下書きに保存されているみあんがあったので投稿することにしました。

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