テキトーを重視して───────────41

時のツアーって何?
「時のツアーへ、レッツゴ~!」
そして、おれは光に包まれた。


おれは言う。
「皆、幼稚園児だぁ!」
皆水色のスモックを着ている。寸也斗は
「昴、脳も幼稚園児になってる~。」
と言って笑った。
「寸也斗だ~。可愛いぃぃぃぃぃ」
私さんはそう言った。私さんも幼稚園児だった。幼稚園児が弟に熱を上げる。。。なかなかカオスな光景だな。
おれは桃李さんを見る。桃李さん、めっちゃふくれっ面になってる。嫉妬かな?桃李さんは私さんの目を塞ごうとした。でも、桃李さんは私さんより背が低く、塞げなかった。桃李さんは
「なんでわーちゃんの背の方が高いの?」
と聞いた。桃李さん、今は背が高いけど、幼稚園の頃は小さかったんだ。
「え?言うて私、背は低い方なんだけどね?」
そう言って私さんはくるんと回った。マイラさんが
「アイエイアイ。マタツクテカリアマナ」
といった。え?どういうこと?私さんが助け舟を出す。
「幼稚園の頃のマイラは、宇宙と交信していたのよ。」
いや、えぇ!嘘だろ?マジか。
「そういえば、星乃もそうだったわよね。。。」
悲しそうに過去を思い出す私さん。おれは思い出す。星乃の幼稚園の頃を。


「ねぇねぇお兄ちゃん!雪が降ってるよ!」
と星乃は無邪気に言った。おれは
「ホントだな」
と言って外に星乃を連れ出した。そして星乃とおれは雪合戦をしたり、雪かきをしたり、雪だるまを作ったりした。
「見て!人参貰って来たの!」
そう言って星乃は腐った人参を雪だるまに刺す。
「かんせ~い!」
完成した雪だるまをマジマジと見つめる。
「可愛いのが出来たね、おに~ちゃん!」
星乃は言った。おれは
「あぁ。」
と満足げに雪だるまを見つめた。
「よし決めた、星乃、おれ、コイツと旅に出る!」
「お兄ちゃん、雪だるまはポケ〇ンとは違うから溶けちゃうよ?」
星乃はおれを心配そうに見た。

寸也斗に雪だるまは悲惨な状態にされるのだが

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