テキトーを重視して─────────────

さぁ、宿を切り盛りするぞ!当番表はこんな感じ。

朝 5時 洗濯(昴)
朝 7時 ご飯を作る(昴)
朝 7時 布団を上げる(寸也斗)
朝 9時 受付(寸也斗)
朝 11時 お昼ご飯を作り始める(昴)
昼 12時 お昼ご飯をお客さんに渡す(寸也斗)
夕方 13時 受付(寸也斗)
夕方 16時 夜ご飯の用意(昴)
夕方 17時 夜ご飯を渡す(寸也斗)
夜 19時 布団を引く(昴)
夜 20時 受付(寸也斗)
夜 21時 宿を閉める(寸也斗)

とりあえずはこんなもんだ。俺は朝型で、寸也斗は夜型だから意外と早く当番は決まった。
料理を寸也斗にやらせると、何を入れるかわからないから俺がご飯を全部用意する。
受付はイケメンの方が儲かるだろうと、そういう魂胆だ。
あぁ、自分で言ってて虚しい。。。
さぁ、明日から頑張るぞ!

~次の日~

””チャリンチャリン””

宿の入り口に置いてあるまねきねこの腕が動く。
誰か来たんだな。朝から早いな。。。そう思って俺は営業スマイルを顔に貼り付け、
「いらっしゃいませ~」
といった。すると、お客さん、、、
「私さんっ⁉」
何と、そこに仁王立ちしていたのは私さん、桃李さん、マイラだった。俺は
「どうしました?」
と聞く。マイラが代表して答えた。
「手伝いに来たの~。」
えぇ。ぶっちゃけ言うけど、他人だよ?マイラが一番他人だよ?
「え?昔お世話になったおじいちゃんに、恩返しがしたいって思うのは普通でしょ?」
ん?マイラとじいちゃんって、接点あったんだ。そう言えば、懐かしいなあ。


「ねぇねぇおじいちゃん。」
楽しそうにじいちゃんの背中に乗って甘えた。
「どうした、星乃?」
じいちゃんは優しくそう言った。
「お年玉ちょうだい!」
と星乃。星乃はおねだり上手だった。演技だって知っていても、引っかかってしまう。
「良いよ~、11111110円でいい?」
そうだ!!じいちゃんってお金持ちなんだった。。。


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