ちょいと変わったノンさん

おれはるい。
たった今、ノンさんへのはがきを郵便ポストに入れた所だ。
ノンさん、喜んでくれるかな。。。

私、ノン。
今日は待ちに待った元旦!私はウキウキしながらポストを開けた。
「あっ、るいるいからだ。」
と私は言って、るいるいからのはがきを見た。
「おぉ~。。。」
と私は感心した。凄いな、めっちゃ綺麗な辰だ。私はるいるいの住所をなぞるように指で辿ってから、立崎に言った。
「ちょっと出かけてくる~!」

””ピンポ~ン””
「は~い。」
とおれがドアを開けると、ノンさんがいた。
「っ⁉」
とおれは思わず息を呑んだ。なんでここにいるんだ?ノンさんは
「初詣行こ~!」
と言っておれの家の扉を開け、
「るいるいのお母さん、るいるいお借りしていいですか~!」
と元気よく言った。母さんは
「るい、今なら無料で借りれま~す!」
と悪ノリで言った。マジかよ。。。行くか!

””チャリーン””
お賽銭を五円、入れた。ノンさんは
「あらま。」
と呟いた。おれは
「どうした?」
と聞いた。ノンさんは
「このお財布事情、見てくれない?」
といった。・・・・・・なんだこりゃ。10円玉がいっぱいある。しかも、2000円札も!凄いな。おれは
「五円上げるから、お参りする?」
と聞いた。ノンさんは
「いや、私あるから。」
と言ってポケットから五円玉を取り出した。さっきの時間は何だった?

「じゃ、おみくじ引く?」
とノンさんは言った。おれは
「ううん、引いてあんまりの結果が出たら嫌だから引かない。」
といった。ノンさんはおみくじを引きに行った。
そしてノンさんは帰ってくると、輝く瞳でおれに結果を見せてくれた。
「だだだだだだだだだ、大凶~⁉」
とおれは動転した。なんでこんなに笑顔なんだ?大凶って、悪いんだよな?
「悪いことは年の最初に終わったから、もう嬉しいことだけだよ、るいるい!」
とノンさんは言った。・・・・・・まぁ、それもそうだな。
「後、これど~ぞ。」
とノンさんは人懐っこい笑みで言った。
「あっ。これ。。。」
とおれ。ノンさんがくれたのは、お守りだった。大切にしよう。

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