テキトーを重視して─────────────
「後、劇もするんだっけ、昴だけ」
と寸也斗はいらないことを言った。
「な訳ないだろ。だとしたらもう集団のいじめだよ」
「え、嘘。
でもパンフレットに書いてるよ?」
パンフレット……?
「クラスLMNEでめだ ちたいが告知してたよ。
隷下が作ってくれたらしーね」
と寸也斗。
……クラスLMNE?
「俺、誘われてない……」
誘われてない上に勝手にパンフレットに入れられたなんて。。。
どんだけ不幸なんだよ!おい!助けてくれよ!
「あ、追加しとくわ」
そう言って寸也斗は俺をクラスLMNEに追加してくれた。
それと同時に、ポンポン通知が来る。
「めだ ちたい含め28名が、クラスLMNEを抜けました」
もう俺、2度とクラスLMNE入らねえ。。。
「じゃ、そう言う事で昴!お化け屋敷のゾンビやるんだろ?」
え?俺、ゾンビやるなんて存じてない。。。
な~んて。上手くね?俺、上手くないか?
「どこがよ」
とユマにツッコまれた俺はへこんだ。
「あ、そう言えば寸也斗はコウモリだったよな」
カマをかけた俺。
寸也斗のお化け屋敷の役を知ってみたいと思ったから。
「そうだね。
ってコウモリなの⁉」
どっちかわからなかった。
「え?」
とりあえず聞き返しておこう。
「や、そう言えば俺、コウモリ」
え、なんでコウモリ⁉
なんとなくで言ったコウモリが当たるとかマジかよ。。。
「……兼」
兼?
一人二役ってことか?
「吸血鬼」
ドラキュラじゃないんだな。
「寝てたら勝手に決まってたんだよ」
「そこ~!寸也斗先輩は需要あるけど昴先輩が話してるのは需要無いから早く出てって」
地獄の鬼並みに冷たい恋奈。
「やっぱり帰ります(´;ω;`)」
「その顔痛いからやめときな」
と恋奈はとどめの一撃。
「元からこの顔なんです!」
泣くしかないだろこんにゃろがぁ。
「そっか(引)てかはよ出て行ってもらって?」
辛辣だぁ
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