開発組織をテコ入れするなら何をする?

いま自分は開発組織の生産性向上に取り組んだ仕事をしているのですが、自分が新しくまた別の開発組織に所属したりお手伝いすることになった場合、どういうことを大体どういう順番でやるのか考えてみました。

根っこについて

① そもそもなぜ自社で開発組織をもつのか? への回答を持つ
② どういう人が活躍しているか?活躍して欲しいか? を決める

まずはそもそもなぜ自社で開発組織をもつのか?そこを明確にしていきます。この問いの答えがなければ、さらにはこの答えについて役員同士での理解がなければ、各施策の進みが格段に悪くなります

また、どういうスタンスで仕事をする人がロールモデルとなりうるのかを決めます。これによって、採用や評価、チームのあり方が変わってきます。

採用について

① 採用すべき人がどういう人物であるべきか決める
② 採用すべき人がどういう技術レベルであるべきか決める
③ 採用フローを決める
④ 人員計画を決める
⑤ 採用責任のありどころを明確にする
  ・誰がイニシアチブとるのか?誰がスカウト送るのか?とか
⑥ 数値を出す
  ・主要KPIを決める
  ・採用ファネルを見れるようにする
⑦ 目標値を決める
⑧ 異常値を検出して、優先度を決めて、それぞれ打ち手を考えていく
⑨ 数値を取る〜打ち手までを定期的にする

活躍する人のイメージをもとに、採用すべき人物像を決めます。これによって、採用で聞く内容が決まってきます。

あとはフローやアサインを明確にして、データが残る環境を作ります。

数値が取れて、目標値が決まれば、異常な箇所が見えてきます。異常な箇所がどこか可視化できたら、あとは並べて優先度が高い順に解消にむけて打ち手を実行していきます。

育成・評価について

① 成長ガイドラインを設ける
  ・たとえば新卒が入社してから、何年経てばどういうグレードになっているべきか?を設計する
② 適切な評価者をアサインできるようにする
③ 評価項目の明確化
  ・評価者によってばらつきはあっても良いが、会社で活躍して欲しいひとのイメージとずれないようにある程度は項目と基準を明確にしておく
④ 育成責任のありどころを明確にする
  ・育成できているかできていないか?ももちろん評価する
⑤ 数字を取る
  ・グレード上昇率
  ・昇給率
  ・など
⑥ 成長ガイドラインと大きく外れいている箇所をテコ入れする
⑨ 数値を取る〜テコ入れまでを定期的にする

会社として、入社してからどういう風にキャリアを歩んで欲しいか、どういう風に成長してほしいかをきめます。

適切な育成者、評価者を選び、責任をもってことに当たるようにした上で、定期的に数値をみて、改善点を探します。

労務について

① どういう環境で働いて欲しいかを決める
  ・どんなことがハラスメントに当たるのか改めて知るようにしたり、どういう勤怠態度が良くて、どういうのが悪いなどを決める
⑥ 数値を出す
  ・離職率
  ・勤怠不良率
  ・など
⑦ 目標値を決める
⑧ 異常値を検出して、優先度を決めて、それぞれ打ち手を考えていく
⑨ 数値を取る〜打ち手までを定期的にする

開発チーム

① テストやアーキテクチャなど、開発環境についてある程度の方針を決める
② 理想の開発プロセスを決める
  ・なにか新しいことをするときに、どういう人が揃っていればいいのか
  ・企画から事業をやるという判断をして、チームをつくって、開発し、リリースするまでにどういうフローだと良いのか

あとは、チームに任せる or 自分もチームの一員ならガッツリチームみんなで改善していく。

まとめ

いろいろ考えてみたら、基本的にどのカテゴリにおいても、次のような流れになりそうです。

① ビジョンを決める
② 数値を取れるようにする
③ 目標値を決める
④ 異常値があるところを明確にして、打ち手を決める


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