小久保柚香短歌集(2023年3月上半期・選)
近況
今月上半期はWBCを言い訳にして、オリジナルの短歌を作ることをサボっていました。反省です。それでも歩みを止めることなく短歌を作り続けることができたのは、Twitterのお題投稿系アカウントさんのおかげです。
ありがとうございました。
3月18日にグソクムズとミツメのツーマンライブに行ってきました。
グソクムズとミツメのライブに行くのもリキッドルームに行くのは初めてでした。
私は破壊的な方向音痴なので、恵比寿駅から徒歩約3分の場所にあるリキッドルームにたどり着くまで50分ほどさ迷い歩きました。
好きなバンドだったグソクムズとミツメが大好きなバンドになったことは大収穫でした。
~小久保柚香短歌集~(2023年3月上半期・選)
女子校は桜の園だと思ってた入ってみたら茨の館
※お題投稿系 連想短歌「幻想」
ダサい靴笑う人いる気にしない私にとってオーダーメイド
※お題投稿系 「だ」ではじまる短歌
目が合った馬鹿な私の勘違い視線の先は後ろのあの子
※お題投稿系 お題・感情を詠み込む「嫉妬」
朝刊に再び見慣れた四コマが澄んだ空気で背筋が伸びる
※讀賣新聞朝刊長寿連載四コマ 『コボちゃん』連載再開によせて。
のりたまが挟まれている食器棚ウチの三毛猫名前はのりたま
※お題投稿系 上の句「のりたまが挟まれている食器棚」
人生は打ち切りがないストーリーアンケートにも左右されるな
※お題投稿系 連想短歌「続き」
ぷらぷらとコンビニ袋ぶら下げて歩くあなたが私に手を振る
※お題投稿系 詠み込み 「ぶらぶら」
あれほどに猫を嫌っていた父が猫の寝相とシンクロしてる
※お題投稿系 お題「猫」
菜の花の苦味の旨さわかったら大人になったそう伯父は言う
※お題投稿系 お題「春」
日赤の制服凛々しわが祖母は従軍看護婦お国のために
※2008年3月8日に母方の祖母が亡くなりました。存命ならば今年の11月で104歳になります。
輪ができるいつもあの娘の周りには対して私は外周にいる
※お題投稿系 「わ」ではじまる短歌
眠れずに氷の世界を口ずさむ画面の向こうがらんどう
※お題投稿系 お題「氷」
歌舞伎町キャバ嬢宛の花を買う報われぬ恋眼鏡が曇る
※連想短歌 「華」(NGワード:華)
九官鳥家庭の事情丸わかり家主急いで屋内入れる
※お題投稿系 「きゅ」ではじまる短歌
卒検に3回落ちて悟ったよ運転してはいけない人種
※お題投稿系 お題「才能」
【参考】
氷の世界/堀込高樹