銀行と沈まぬ太陽

沈まぬ太陽を読んだ。ちょっと恐ろしくなった。程度の差こそあれ、銀行全体でも蔓延る雰囲気をこの本から読み取ってしまったからだ。

銀行員はそもそもビジネスモデルが本当わかって本質を理解して金を貸せているのか。

僕の考えではゼロではない。ただ、圧倒的に理解していない人は多い。自分もまだまだではあるがそもそも財務もあまり理解せず、融資の考え方も身に付けていないまま業務だけこなしている人が多い。

普通であればすぐにダメになるはずであるがそこは銀行。ぼーとしてても金利収入ははいってくるし、今の日本で圧倒的に信用力をもつ存在で、戦争により刷り込まれた貯蓄を美徳とする考えのお陰で、安く調達できている。なので、正直やる気のない、数字に疎い、なんとなくやっていてもある程度給与ももらえ、福利厚生も手厚くしてもらえるので、それぞれがそれぞれ銀行の甘い蜜を吸っているということになる。

また、銀行は官僚的な組織かつ前時代的な考えで判断することが多いと感じる。
まずトップにいる役員が既に考えが一世代二世代前なので、今の世界で何が起こっているのかわからない人が多いと感じる。
またそもそもプライドが高いので自分の意見に沿うようなものしか取り込まず、下の世代の意見を聞いたは良いもののうまく使えていないことが往々にしてある。

銀行もせっかくいる業界なので沈んでほしくはないし、自分でできることはやりきりたいなとは思う。

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