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お疲れ様でした!~公式伴奏者の先生方にインタビュー~

3次予選終了直後、ピアノコンチェルトのオケパートを務めた公式伴奏者の、梅村知世先生、山口真広先生、恩田佳奈先生にインタビューをさせていただきました。

1次、2次予選でどのコンテスタントが残るか分からない中で、どうやって曲を準備しておかれるんですか?

恩田先生:春くらいにピティナの方から打診が来るんですよね、それで希望が出せるんです。「この曲が弾けますよ」ということをお伝えする感じですね。

山口先生:そうなんだよね。弾けるレベルを〇△・・みたいな感じで申告します。でもちょっといい顔して、多めに申告しちゃうの。自らの首を絞めてしまうんだけどねぇ・・。

梅村先生:そうそう。希望を出して調整をして、最終的にはそれぞれ6曲か7曲を準備しています。

同じ曲でも、コンテスタントによってやりたい表現が違うと思いますが、どのようにそれを汲み取って、対応されるんですか?

恩田先生:リハーサル時に言葉で伝えてもらったことはもちろん、それぞれに息遣いや間が違うので、演奏の中で汲み取って対応する感じです。「弾き分け」というところまでは器用に対応できないけれど、呼吸を合わせて演奏すると、自然に表現が変わって来るという感じかな。後はリハーサルの録音を聴いて、希望されたことにきちんと応えられているかの確認もしますね。

梅村先生:私も同じような感じです。私も録音は参考にして、昨日から今日の間に調整したりもしましたよ。

公式伴奏の経験は、ご自身の演奏にも役立つと感じることはありますか?

恩田先生:もちろんです!特級の出場者たちは、ひとつひとつの音にかける情熱がすごい。オーケストラの音にも楽器ごとにしっかりしたイメージを持っていて、その音を公式伴奏者が体現してくれるはず、と思って来てくださるんですよね。襟を正す気持ちになりますし、大変な刺激になります。

山口先生:本当にそうですね。僕も特級には出ましたが、それはずっと前のことです。その頃の気持ちを思い出させてくれる、貴重な機会となっています。

山口真広先生は4曲、梅村知世先生と恩田佳奈先生はそれぞれ3曲のオケパートを担当されました。素晴らしい演奏を有難うございました!

山口先生は当日お誕生日でした。おめでとうございます!

先生方が伴奏を務める三次予選アーカイブはコチラから!

(写真:山平昌子)