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出版人1年目のインプットまとめ(10~11月編)

直属ではない上司の人と飲みに行った際、
「もっと本とか映画とか見た方がいいよ」
説教された。

正確には、
私が毎月読む本や観る映画の本数を伝えて、
ズバッと抑揚のない声で「少ないね」と言われた。

うっ、、、(絶命)
ごもっともだから何も言い返せなかった。

でも、その人は実力もある人だし尊敬もしているので、説教自体が嫌なわけではなかった。
むしろ、もっと頑張ろうと思えた。

そんな出来事が10月半ばにあった。
さあ、私はどれだけインプットを増やせたのだろうか…。

小説など

ビートたけし『アナログ』(集英社文庫)
村田沙耶香『コンビニ人間』(文春文庫)
四季大雅『バスタブでくらす』(ガガガ文庫)

うーん、相変わらず少ない!!

人間、そう簡単に変わらなさすぎる。
でも実際この3冊は10月後半に読んだから、そういう意味では頑張ろうとはしていたんだよな。
11月全く読まなかっただけでさ。

でも芥川賞『コンビニ人間』は流石に面白かった。
もっと小説読みたいな〜と思える作品だった。
純文学でありながらエンタメとしての楽しさもそれなりに担保されており、読みやすかった。直木賞もついでにあげれば良かったと思う。

何より「これは私だ」と思いながら読むことができた。私も多分コンビニに安心してしまう、コンビニ人間だ。まあそこまではいかなくとも、やよい軒人間くらいではあるなと思った。

映画

『アリスとテレスのまぼろし工場』(映画館)
『アナログ』(映画館)
『キリエのうた』(映画館)
『グランツーリスモ』(映画館)

『ゴジラ-1.0』(映画館)
『ハニーレモンソーダ(実写映画)』(U-NEXT)
『RRR』(Amazon Prime Video)

10月は毎週のように映画館に通っていたが、配信で見ることがほとんどなくなりあまり数は増えなかった。(家で映画を見るには体力と気力が要る)

今期は邦画の好みじゃない率が高かった。
相対的に4DXで見た「グランツーリスモ」が最高に面白く感じた。結局テンプレの方がおもろいんよね。時代の子っぽくて嫌だが、私は「分かりにくい映画」がやっぱりそんなに好きじゃない。アート的なメッセージや思想は、わかりやすいエンタメの快楽のついでに伝わるくらいでちょうどいいと思う。

アニメ

『最終兵器彼女』(1話まで)
『とらドラ!』(7話まで)
『シャングリアフロンティア』(1話まで)
『アンダーニンジャ』(1話まで)
『アンデッドガール・マーダーファルス』(1話まで)
『中二病でも恋がしたい!戀』(2話のみ)
『ミギとダリ』(1話まで)
『好きな女の子がめがね忘れた』(1話まで)
『アンデッドアンラック』(6話まで)
『星屑テレパス』(1話まで)
『16bitセンセーション』(7話まで)

『ヴァイオレットエヴァーガーデン』(4話まで)
『ゾン100』(3話まで)
『薬屋のひとりごと』(7話まで)
『進撃の巨人』(全96話)

ほ〜ん、今期は意外とアニメを見たのね・・・ん?
ん!?

『進撃の巨人』全96話!?

……はい、11月はこれに時間を吸われまくりました。
会社にいるか進撃見るかしかしてなかった。
2週間足らずで一気見した。

中1の私が1話のグロさに離脱した頃から10年、ようやく話題作を履修できた。
正直、第2部とも言うべきファイナルシーズンはあんまり良い構成とは思わなかったけれど、それでもやはりエポックメイキングな作品だな、と。

エレンは確かに最大の当事者という意味では主人公なんだけど、本質的にはヒロイン(=守られる者)であって、そこがジャンプでは出来なかっただろうな〜と思ったところかもな。第2部は基本的に「エレンの思想とは何か?」に答えていく話だと思うけれど、これが自分には乗れなかった。というか情報の明かし方が気に食わなかった。
全てはエレンが行動を犯した後で動機を暴くミステリー的な構成で進んでいくのだが、「いや、でももう殺しちゃったのは確定じゃないか」という気持ちになる。それを回避しようとする物語ではいけなかったのか? なぜすべては後の祭りなのだ。未来を見たからなんだ?…と、割と振り落とされてしまった。

しかしまあこれは、単純に一気見による情報整理のできなさ&感情の咀嚼できてなさも十二分にはあると思う。
でもやっぱり私は、ジークのいう安楽死計画の方が正しいと思ってしまうんだが……。

兎にも角にも、立体機動装置を発明したのは天才。
アニメの作画も素晴らしかった。

あと、こちらも今更だが「薬屋のひとりごと」もやはり面白かった。なろう系の良さが詰め込まれている。女性人気も狙えるという意味で、少女マンガも参考にすべきだなと思いました。(猫猫みたいなキャラはもっと居てもいいよな〜と)

まんが

森野萌『花野井くんと恋の病』(1巻のみ)(デザート)
卯月ココ『恋せよまやかし天使ども』(1巻のみ)(デザート)
沙嶋カタナ『吾輩は猫であるが犬』(1巻のみ)(シーズンJam)
安斎かりん『顔だけじゃ好きになりません』(1巻のみ)(花とゆめ)
沙織『月曜日の恋人』(全2巻)(別冊マーガレット)
曽田正人『Change 和歌のお嬢様ラップ、はじめました。』(全6巻)(月刊少年マガジン)
沙織『マリーマリーミー!』(全1巻)(別冊マーガレット)
沙織『思春期で倦怠期でバカな彼氏』(全1巻)(別冊マーガレット)
沙織『山瀬はどこへ行った?』(全2巻)(別冊マーガレット)
珈琲『ワンダンス』(9巻まで)(アフタヌーン)
浅野いにお『零落』(全1巻)(ビッグコミックスペリオール)
萩原あさ美『編集の一生』(1巻まで)(ビッグコミックスペリオール)
前野温泉『エロチカの星』(1巻まで)(コミックDAYS)
落合尚之『罪と罰』(1巻まで)(アクション)
福山リョウコ『恋に無駄口』(3巻まで)(花とゆめ)
福山リョウコ『悩殺ジャンキー』(1巻まで)(花とゆめ)
施川ユウキ『鬱ごはん』(1巻まで)(ヤングチャンピオン烈)
蒲夕二、高畑弓『描くなるうえは』(1巻まで)(ヤングアニマル)
竹屋まり子『あくたの死に際』(1巻まで)(マンガワン)
清水玲子『秘密』(1巻まで)(メロディ)

藤田直樹『BEAT & MOTION』(2巻まで)(ジャンプ+)
やまもり三香『うるわしの宵の月』(6巻まで)(デザート)
師走ゆき『多聞くん、今どっち!?』(6巻)(花とゆめ)
アルコ・河原和音『俺物語!!』(5巻まで)(別冊マーガレット)
ねむようこ『こっち向いてよ向井くん』(5巻まで)(FEEL YOUNG)
青山剛昌『名探偵コナン』(104巻)(少年サンデー)
胡原おみ『逢沢小春は死に急ぐ』(2巻)(ウルトラジャンプ)
文野紋『ミューズの真髄』(1巻まで)(月刊コミックビーム)
吉永ゆう『主人恋日記』(1巻まで)(ベツコミ)
藤沢志月『柚木さんちの四兄弟。』(1巻まで)(ベツコミ)

今期はあんまり少女マンガを読めなかった。
多分月50冊の目標の半分も読めてない。

まあ基本的に進撃のせいです、はい。
でも普通に売れてるものをもっと読まなきゃいけないと思うし、だとしたら少女マンガの売れてるものは基本的にひと昔前かふた昔以上前のものなので、もっと古い漫画を読もうとなりました。
12月は頑張ります。

今期読んで面白かった少女まんがは、「こっち向いてよ向井くん」と「柚木さんちの四兄弟。」かな。

前者は少女というより女性まんがだけど、「読むback number」みたいな感じで大変良かった。
解像度の高い人間くささが素晴らしい。単に「こんな男いるよね〜」におさまらない(ミサンドリーに偏らない)バランス感覚も素晴らしかった。

「柚木さんちの四兄弟。」は特に縦軸もない家族日常ものなのだが、こういうのをしっかり面白く描ける人はなんでも描けるな〜というか、作家としての地力を感じる。人間ドラマさえ描ければ、物語は成立する。特に「家族」を描ける人は小説でも漫画でもなんでも強いな、と思った作品でした。

そして今期は少女マンガよりアフタヌーン系ばかり読んでいた時間でした…。結局僕は「何者でもないやつが何者になる」話が好きなんですよね、、『和歌ラップ』しかり『ワンダンス』しかり。
まあ最初にハマったまんがが『バクマン。』だし仕方ないよね。。


アウトプット

そんな何者でもない私が何者にならんとして作った曲がこちらです。
今期は社会人になって初めて曲を投稿できました。
やったね。


…はい。
「インプットまとめ」の記事なのにまさかの宣伝でした。

良かったら聞いてください。
お願いします。

正直最近仕事より趣味がんばりて~~になってきてまずいけど、
まあ仕事もぼちぼち頑張ります。


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