出版人1年目のインプットまとめ(12~1月編)
2月、忙しすぎる~!
なんならもう2月終わるのやばすぎる。
今月は記事を作ったり、初めて連載会議に挑戦したりと、色々と大変だった~。
なのでインプットは全然できてない! だからもういっそ2月までまとめても良かったけど、なんか数の少なさを誤魔化してるみたいで癪なのでやめました。
という訳で、自分からしたらかなり前の記憶ですが、12月1月に摂取したものを振り返っていきます。
小説・エッセイ
なんと、今回全部太字!
(太字は特に面白かったものという意味です)
相変わらず数は少ない。
自分の好きなものというより、有名なタイトルを抑えた感じですが、どれもやっぱ面白かったですね。
特に「推し、燃ゆ」は良かったな。文体に五感(特に嗅覚)がふんだんに使われているのが特徴的で、なんだか感覚過敏っぽい表現なのかも?と思った。宇佐美さんの他の著作も気になる。
アニメ化が決まった小市民シリーズは、アニメ化決定ということでようやく重い腰をあげて読んだのだけれど、続きはアニメで見ることにします。
これは小説を後に読んだ方がいいと判断した。なんとなく。氷菓もアニメの出来がすごい良かったので、アニメの鑑賞体験の価値をギリギリまで上げたいのかもしれない。
さくらももこのエッセイは、こんな風に愛に溢れて生きられたなら、どれだけ素敵な人生だろうと思った。愛あるキャラクターや、愛ある人と人の営みを見ると最近の私はどうしようもなく苦しくなってしまうんだけれども。でも同時に、どうしようもなく世界が綺麗に見えるような錯覚も覚える。
映画・ドラマ
今期は話題になった映画が多かった気がする。だから本当は沢山見たいものがあったんだけれど、全然見切れていない。時間無さすぎて1日に3回映画観る予定を組んでいたくらい。
和山やま原作の「カラオケいこ!」は、流石のシュールギャグ力という感じで面白かった。野木亜紀子の脚本力もおそらく多分にあった(中学生の異様な自然さとか?)のだろうし、アンナチュラルも早く観たい。ただ、中学生である主人公・聡見の心の拠り所はヤクザじゃなくて部活にあるべきだろ…とは思ってしまった。あんまりBLとして観てなかったので、普通にBLでびっくりした。だからファンタジーだと認識はできるんだけど、中学生コミュニティの解像度が高いゆえになんか余計なもにゃりが発生した感もある。どうでもいいけど副部長のキャラがとてもちょうど良かった(現実にギリいそうな献身的な感じ)。
トットちゃんは作画が凄く綺麗で、障害の描き方もバランス感覚あるような気がしたけど、結局なぜ死んだのかはあんまりよく分からないまま、ろくに考えもしないままになっている。
忙しいと摂取したものを充分に咀嚼も消化もできないのが悲しいな。また気分が向いたら観たい。
年末年始は「ブラッシュアップライフ」を今更一気見していた。帰省していたので母親と。私が見ていると後ろから既に1度見た母が「ここ、覚えといて後で大事だから」などと言ってくるのが最悪だった。ネットだったら死罪にあたる。
正直展開的には驚くこともそんななく、すんなり着地した感じだったが、この作品で個人的に1番良かったのは「気まずさという笑い」。人が気まずい/恥ずかしい状況っておもしろいよねという気付きを得たことだった。そういう状況の解像度はやっぱりお笑い芸人バカリズムならではだなと。
あと、昨今議論を読んでいる「不適切にもほどがある!」。私は結局1話しかみてないんだけど、それは1話が駄目だったからではなく単純に忙しかったから。設定がうまくて、時代の価値観を相対化してるのが良いなと。過去も今も多分同じくらい良くて、同じくらい悪い。そして時代が進めば進むほど、私たちの思想は正しくなっていくという進歩史観も錯覚なんじゃないかな、と個人的には思う。思想は円環のように、もしくは振り子のように繰り返している。……とまあ、2話以降見てないのでドラマ自体についてはなんとも言えませんが、論争を見ながらそんなことを私は思いました。とにかく主題歌はとても良いバランス感だと思います。好きです。
アニメ
今期、アニメも全然みてねー!
薬屋面白かったけど壊滅的に人が覚えられないので多分本来のカタルシスの半分も味わえてない。
最近アニメとかは字幕で見ないときつくなってきた。文字と音声が結びつくと多少は覚えやすいし、
音声は一瞬でも聞き逃すと意味わからんけど、字幕はある程度文全体が表示されてるから見逃しが許される。通勤時間にうつらうつら見るには字幕は必須。
とはいえ辛いのでもうあんまり観てないアニメ。
なんというか、3話までで「気になる!」みたいなフックがないともう興味が失せてしまう。
私は「引き」の強い話が好きなんだ〜、3話で超展開にしなくてもいいけど、「何かありそう…」くらいは期待させてくれないと厳しい。
化物語は深夜に友達と一気見したけど、途中で普通に眠くて落ちてしまった。化物語くらいは最後まで見たい気持ち、あります。
漫画
漫画もそんなに読めてない気がするけど〜。
とにかく今期の最重要ピックアップは「よつばと!」です。
本当に、神。
(オタク特有の誇張表現・宗教的暗喩)
私にとって「よつばと!」は、
ストレス社会唯一の希望であり、
人類最後の良心であり、
世界で唯一信じられる本物の""真実""でした。
……陰謀論?
いいえ、誰でも。
それくらい素晴らしい作品でした。
でも、きっと子供の頃はハマらなかっただろうな。
目が曇った大人になってしまったからこそ、「よつばと!」はこんなにも眩しい。この作品のいいところは、5歳児よつばが世界を新鮮に感動するところはもちろん、周りの大人が(ちゃんと大人しながらも)子供の目線を忘れずに世界を楽しんでいるところだ。そこに、私はすごく励まされた。
大人だって子供みたいに世界を楽しんでいい。こんな風に世界を愛せたら……と本気で恋焦がれました。
先々週くらいに15巻まで一気読みしてしまったので、もうこの世界は終わりです。死ぬしかない。
あと、神作品だったのは「これ描いて死ね」
去年も1巻だけ手に取った記憶はあるけど、その時は絵柄のせいなのかあまりハマらなかった。しかし今思えばなぜハマらなかったのかさっぱり分からない。
「バクマン。」を夢のある創作譚とするなら、「これ描いて死ね」はあくまで現実的な創作譚である。
主人公は絵が下手でプロなんて目指せる領域にないし、そもそもプロを目指そうみたいな縦軸がない。
(バクマンではさっさと持ち込みをして新人賞を目指すという段階に入るが、本当はこんなの嘘くさいのだ。創作で成り上がることは必ずしも商業的に売れることじゃない。彼らにとってはそうだったのだが)
でも、自分の表現したいものを拙い技術でなんとかカタチにして、一冊の本になったものが即売会でたった一人に手に取ってもらえる。お金を払って自分の作品を欲しいと思ってもらえる。
本当はこの世界にそれほど尊い瞬間なんてないのだ。
商業的には何にもならない、創作の感動の第一歩をすごく丁寧に描いているというのが素晴らしい。その生徒を見守る先生が、既に商業を諦めた元プロというのも奥行きがあっていい。
他にも「瓜を破る」「あの子の子ども」「違国日記」など良い作品は沢山あったが、まだ読み途中なので感想は来期に回したい(三連休終わって書く暇がないだけとも言う)。
ゲーム
あと、1月頭にSwitchを今更買ったので、今期からゲームの欄を足してみた。
ストーリーゲームとかも漫画の役に立つからねーと思い買ったけれど、結局永遠マリオメーカーをやっているので間違いだったかもしれない。
兎にも角にも、もう職場に着いてしまったので今期の振り返りはこのあたりにしておきたい。
またなんやかんや頑張りましょう。
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