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【読み物】コミケットC104参戦記

ご存じの方も多いと思いますが、先日開催されたコミックマーケットC104にサークルとして参加してきました。
舞台裏も含めてご紹介しようと思います。
まず事の発端は、うちの主宰であるCNさんが「コミケ出たい」と何気なく言い出したこと。それに対して、じゃぁ本出すなら寄稿しますよと返したことが、うちにとっての今回参加することになったきっかけでした。
実はまだ「出来上がった本の内容を読んでいない」という信じられない状態なので、主宰が担当した部分の記事や座談会の内容などは詳しく知らないのです。座談会に関してはかなり過激にいろいろ発言したので、なかなかにヒヤヒヤものなのですが、まぁ感じたままのことなので良いということにしましょう。

時間は締め切り1か月前にさかのぼります。6月中旬くらいかな。第一回の座談会兼、打合せを終えて各自が担当する記事が決まったころのお話です。
ワタシの担当記事は「自己紹介」「Softears Volume」「DITA ProjectM」のレビュー。「ケーブルの作り方」「銅線の編み方」でした。
内容的には10ページちょっとのものなので、そんなに気負うほどの量ではなかったです(ただし実際何ページ分かは知らない)。レビューはよく聞いている機種なので、何事もなく書き終えましたが、問題はケーブル関連でした。
作り方を説明する部分なのですが、正直どこまで細かく書こうかという点でだいぶ悩みました。
一口にケーブルの作成といっても工程は細かく区切れば大量にあります。それこそ「線材の切り出し」から「耳掛けの加工」まで10工程以上はあります。そこを限られたスペース上で表現するか、ということに苦労しましたね。
撮影はスマホを口にくわえてタイマーで撮影という荒業まで駆使しました。写真の撮影だけは本当に苦労しました。
結局かなりの工程をすっ飛ばして簡略にまとめた感じになりましたが、何となく伝わってもらえると嬉しいです。
次は銅線の編み方。意外とインターネット上にも転がってないので、今回解説しようと考えました。
力加減や網目のピッチに関しては、100本も編めばどうにかなるかなと思い、簡単に説明しただけですが、とりあえず画像の通りにやれば形にはなる、という点を重視して解説しています。自分で作ってみたいという方の参考になれば幸いです。
ついでに仕事の合間にすこし書いたコラムも掲載してもらいました。
ワタシの状況はそんな感じだったのですが、CNさんとメンバーは大変だったようです。
一応の期限を7月20日に定めていて、それまでに各自が書いた原稿を主宰に送ることになっていました。そこからCNさんが手作業でページの割り付けなどの編集を行うので、20日~月末ごろは大炎上していましたね。
主宰はさらに印刷屋の期限との闘いを繰り広げ、何とか8月8日納品で決着。ようやく一安心というところです。

そして当日を迎えます。当日の前にワタシがちょっと私用でバタバタしましたが、何とか無事参加できました。
集合は当日9時。CNさんが泊まっている宿で待ち合わせです。そこから荷物を分担して会場入りの予定でした。
早速問題発生「宿のセキュリティが高すぎてワタシ達が中に入れない」。照り付ける有明の日差しの中、出てくるのをひたすら待ちました。暑かったです。そしてようやく出てきたCNさんは全身荷物でした。
さすがに本は重たいし、設営関係用品も数が多くて重いので、1㎞ほどの距離でしたが、タクシーで会場入りしました。
タクシー乗り場からサークル搬入口が近くて本当に助かりました。
そして入り口にたどり着いたワタシ達に第二の問題発生「サクチケが2枚しかないから一人入れない」。サクチケが2枚しかないのは初めからわかっていたのですが、一緒に行けばどうにかなるだろうと考えていたのが単純に甘かったです。
結局メンバーの一人が当日チケットで後から入ってくることに。申し訳ない。
やっとのことで中に入場しました。コミケットには10年近く参加していますが、サークル参加は初めてです。
スペースに到着した後、少しの間一般入場者がいない会場の中の風景を感慨深く眺めていました。

ここまでが、「設営完了!」ツイートをするまでの舞台裏です。
長机半分の小さなスペースとポスターだけなので、設営もスムーズに終わり、開場の拍手。あの拍手会場内でもやっていたのだなとすごく新鮮な気持ちでした。なんとか午前入場ができたサークルメンバーも加わり、形が整いました。

あとは概ねツイートの通りなのですが、本の売れ行きが思っていたより激しく好調だったのが誤算でした。当初は取り置き分の20冊ほどを省いて販売しようと思っていたのに、開場から1時間ちょっとですでにその数に達していました。
流石に開始1時間で売り物をなくしてしまうわけにもいかず、その場で増刷は決定されました。それでも残り20冊も順調に売れ続け、正午を回るころには完売してしまいました。
スペースには飾りとしてケーブルの試聴スペースも用意していましたが、さすがにそれだけでは間が持たないのと隣のサークルに迷惑かなと思って、2時ごろには店じまいをしました。人気サークルならまだしも、初参加のしかもオーディオというマイナーな分野でこんなに順調に終わるとは、サークルメンバーの誰も考えていませんでした。
現地、通販問わずお手に取ってくれた皆さんに感謝ですね。
そしてサークルメンバーの皆様お疲れ様でした。

夜は海外組も交えての打ち上げをしましたが、これはまた別のお話。

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