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土木用語(ICT活用工事編)

ICT活用工事やi-Constructionに関わる用語を簡単にまとめていきます。
用語は随時更新していきます。

〇3次元計測(起工測量)

LS

3Dレーザースキャナ測量は、対象物にレーザー光を当てて跳ね返った情報を、一点のデータとして記録する。一秒間に100万点を読み取り、レーザー部は縦に回転しながら、本体は横方向に180度回転することで、脚元以外の全方向をスキャン。機械を移動しながらスキャンを繰り返し、対象物の表面の点群データを収集。専用の3D編集ソフトを使用し、スキャンデータの点群を合成し、全ての点に座標値を付与、さらに不要な点をそぎ落として3次元計測が完了する。

TLS

地上型レーザースキャナーの略。

TOPCON GLS-200
LIEGLE VZ-400i

UAV

UAV(ドローン)とは Unmanned Aerial Vehicleの略称であり、無人で飛行する航空機の総称。また、UAVはマルチコプターとも呼ばれ、ヘリコプターの1種で2つ以上のローターを搭載した回転翼機のことを言う。UAVには空撮用の可視カメラのほか、熱赤外線カメラ(サーモカメラ)やレーザースキャナーなど様々な機材を搭載することができるため、最近では各方面での活躍がみられる。

DJI Inspire2

ULS

UAVレーザースキャナの略。

DJI Matrice600 + YellowScan Vz20

点群

点群(てんぐん)とは点の集まりのことをいう。ポイントクラウドと呼ばれることもある。点群は一般に3次元の直交座標 (x, y, z) で表現される。

〇3次元設計

3次元設計データ

平面線形、縦断線形、横断面形状を構成要素とし、面的な補完計算を行ったもの。

TINデータ

不等三角網。Triangulated Irregulated Networkの略。地形や出来形形状などの表面形状を、3次元表示する、最も一般的なデジタルデータ構造。

BIM/CIM

BIM/CIMは、計画、調査、設計段階から3次元モデルを導入することにより、その後の施工、維持管理の各段階においても3次元モデルを連携・発展させて事業全体にわたる関係者間の情報共有を容易にし、一連の建設生産・管理システムの効率化・高度化を図ることを目的としている。
最新のICTを活用して、建設生産システムの計画、調査、設計、施工、管理の各段階において情報を共有することにより、効率的で質の高い建設生産・管理システムを構築する。
それにより、ミスや手戻りの大幅な減少、単純作業の軽減、工程短縮等の施工現場の安全性向上、事業効率及び経済効果に加え、副次的なものとしてよりよいインフラの整備・維持管理による国民生活の向上、建設業界に従事する人のモチベーションアップ、充実感等の心の豊かさの向上が期待されている。

〇施工

MC

マシンコントロールとは、トータルステーションやGNSSの計測技術を用いて、施工機械の位置情報・施工情報、及び現場状況(施工状況)と設計値(三次元設計データ)との差異を車載モニタを通じてオペレータに提供し、操作をサポートするマシンガイダンスの技術に施工機械の油圧制御技術を組み合わせて、設計値(3次元設計データ)に従って機械をリアルタイムに自動制御し施工を行う技術のこと。

MG

マシンガイダンスとは、トータルステーションやGNSSの計測技術を用いて、施工機械の位置情報・施工情報、及び現場状況(施工状況)と設計値(三次元設計データ)との差異を車載モニタを通じてオペレータに提供し、操作をサポートする技術のこと。マシンコントローとは違いあくまでガイダンス(案内)のみを行うので、実際の機械の操作はオペレーターが行う。

ローカライゼーション

ローカライゼーション作業とは、GPSより得られるGNSS座標を平面図から求めた平面座標に合わせる作業となる。
この作業により、GPSから得る準拠楕円体座標(地球座標)の歪みを無くすことが可能となる。

VRS方式

ネットワーク型RTK-GNSS観測の仮想基準点方式のことで、VRSはVirtual Reference Stationの略。指定した位置に仮想の基準局を設置(基準点が設置されていると想定)し、その仮想の基準局から出力されるであろうGNSS補正データを全国の電子基準点データから算出する。VRSのユーザは、その算出される補正データをインターネットや携帯電話などを利用して取得する。

RTK-GNSS方式

測りたい移動局(観測点)の他に位置のわかっている基準局を必要とする測位方式で、位置情報をリアルタイムに算定し移動局の測位を行う。精度は水平2~3cm、鉛直3~4cm程度となる。

TS方式

光学測量機器(トータルステーション)を用いる方式。

〇衛星測量

GNSS

GNSS(Global Navigation Satellite System / 全球測位衛星システム)は、米国のGPS、日本の準天頂衛星(QZSS)、ロシアのGLONASS、欧州連合のGalileo中国のBeidou等の衛星測位システムの総称。

GPS

GPS(Global Positioning System)は、米国によって、航空機・船舶等の航法支援用として開発されたシステム。
このシステムは、上空約 2 万kmを周回するGPS衛星(6 軌道面に30個配置)、GPS衛星の追跡と管制を行う管制局、測位を行うための利用者の受信機で構成されている。
航空機・船舶等では、4 個以上のGPS衛星からの距離を同時に知ることにより、自分の位置等を決定。GPS衛星からの距離は、GPS衛星から発信 された電波が受信機に到達するまでに要した時間から求める。衛星から発信される電波には、衛星の軌道情報・原子時計の正確な時間情報などが含まれている。

単独測位

GNSS衛星から送信される衛星の位置や時刻などの情報を 1 台のアンテナで受信することにより、衛星から電波が発信されてから受信機に到達するまでに要した時間を測り、距離に変換する。
位置のわかっているGNSS衛星を動く基準点として、4 個以上の衛星から観測点までの距離を同時に知ることにより、観測点の位置を決定するもの。
この方法は、衛星の位置誤差や衛星からの電波が対流圏や電離層を通過するときの電波の遅れなどから、約10mの誤差で位置が決定される。
船舶や飛行機、自動車などのナビゲーションとして利用されている。

GIS

地理情報システム(GIS:Geographic Information System)は、地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術である。

https://www.gsi.go.jp/GIS/whatisgis.html

国土地理院

〇デジタル技術

ICT

ICTとは「Information and Communication Technology」の略称で、日本語では「情報通信技術」と訳される。通信を使ってデジタル化された情報をやりとりする技術のこと。私たちは、スマートフォンでの同僚とのコミュニケーションや外出先での書類作成と送付などで意識せずにICTを使っています。ICTは、デジタル化された情報の通信技術であり、インターネットなどを経由して人と人とをつなぐ役割を果たしている。

VR

VRは「Virtual Reality」の略。「人工現実感」や「仮想現実」と訳される。ここには「表面的には現実ではないが、本質的には現実」という意味が含まれ、VRによって「限りなく実体験に近い体験が得られる」ということを示す。VRを通して得られるリアルな体験が、あたかも現実であるかのように感じられる。

AR

「Augmented Reality」の略で、日本語では「拡張現実」と呼ばれる。スマートフォンやARグラス越しで見ると、 現実世界にナビゲーションや3Dデータ、動画などのデジタルコンテンツが出現し、現実世界に情報を付加してくれる技術。

MR

日本語で「複合現実」と訳され、現実世界と仮想現実を組み合わせる技術です。たとえば現実世界に仮想世界の情報やCGなどを取り込んで、ARのように単純に現実世界へデジタル映像を投影するのではなく、現実世界の中に仮想世界の情報や映像が「まさにそこにあるように」存在させる。

IoT

IoT とは、「Internet of Things」の略。「モノのインターネット」という意味で使われる。従来インターネットに接続されていなかった様々なモノ(センサー機器、駆動装置(アクチュエーター)、住宅・建物、車、家電製品、電子機器など)が、ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換をする仕組みのこと。読み方は「アイオーティー」。

DX

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、Digital Transformationの略語。
Transformationは「変容」という意味なので、DXを直訳すると「デジタルによる変容」となる。デジタル技術を用いることで、生活やビジネスが変容していくことをDXと言う。Transformationの言葉が示す通り、デジタル技術が発達することでビジネスや生活を劇的に変容させる、というのが広く受け入れられたDXの考え方。

LiDAR

“LiDAR”は、Light Detection And Ranging(光による検知と測距)から生まれた略語だ。その言葉が意味するように、照射した光が対象物に当たり、センサーに戻ってくるまでの時間差を計測し、距離を測る技術のことを指す。

デジタルツイン

「デジタルツイン(DigitalTwin)」とは、「デジタル空間上の双子」を意味し、現実の世界にある物理的な「モノ」から収集した様々なデータを、デジタル空間上にコピーし再現する技術のこと。

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