３６年前のクリスマスに生まれた私の話。

ハイテンションインストラクターのゆざきよです。

ちょっと前の話だが、2019年の12月24日から25日にかけて世界中がホーリーナイツでパーリーナイツを楽しんでいた先日、無事にまた歳を重ねることができた。

「お湯の湯に座ると書いて【ゆざ】聖なる夜のクリスマスに生まれたので【きよみ】でーす！」

という毎度講座で使う、お決まりのさむい自己紹介の通り。
私はクリスマスに生まれた。
なんとまぁ。36歳になったのだ。

両親が36歳だった頃は私は年長組で、当時の写真を見ると母親の肩パットと父親のメガネのデカさが気になり、そしてやはり貫禄と中年感が否めない。
そんな年齢に私がなったなんて、ちょっと信じられない。
看護士の母と会社員の父。母親は過干渉で心配性の神経質。父親は実力主義で愛護精神が強い。なかなかお堅いふたりの間で、奇想天外で屁理屈ごねてる私はそれは厳しく育てられた。（気がする）

３つ上の姉と１つ下弟は、聞き分けが（私に比べると）よく、さらに私の頑固な性格がさらに悪目立ちしたものだ。

クリスマスに私は生まれたわけだが、私は食事の際は家族で感謝の祈りを捧げ、日曜は朝から教会へ通うような家庭で育った。

私自身、毎年クリスマスシーズンが近づくと、きらびやかな装飾と自分の誕生日が近づくワクワク感が大好きだった。

幼少期はイギリス人とドイツ人の牧師夫妻の家で毎週末を過ごしていたので、海外の文化や食べ物、英語に触れて育った。
ドイツの香辛料がしっかり入ったケーキや、紅茶。大きな海外製のオーブンで焼かれる食事がいつも大好きだった。
リアルすぎる動物のおもちゃやカードゲーム。いま思い出すだけでもワクワクする。

逆に家庭では日本的な文化に触れる機会が少なく（お正月は祖父母の家で過ごしたのでお年玉はしっかりもらっていた。）社会人になってからお正月飾りの作法を知らず、恥ずかしい思いをしたこともあった。

結婚してからご近所さんに「どんど焼き行く？」と聞かれ、
「なにそれ！？美味しいの！？」と目を輝かせた私だった。

クリスマス問題

さて、そんなクリスマスに生まれた私の「プレゼントひとつ問題」。

クリスマス前後に生まれた人ならわかると思うが、ケーキやプレゼントは一緒にされるケースがものすごく多い。（ゆざ調べ）

もちろん我が家も例外ではない。クリスマスプレゼントは記憶にある中では、３兄弟でひとつの物。（サンタはリクエストは受け付けない）
そしてパジャマ。
もう一度言おう。クリスマスプレゼントは記憶にある物は３兄弟でひとつの物。（サンタはリクエストは受け付けない）

…パジャマ…だ！！

生まれたときからそんなもんだったので、物心つく頃にはそんなものだと思っていたし、たまにリクエストも通ってた。（人形とか）

いまPCを打ちながら、弟が高校生の時に両親からトランクスを渡され、悲しそうな顔をしてたのを数年ぶりに思い出した。
高校生の姉が父親が買ってきたパジャマを「いらない」と言った衝撃。
父の寂しなそうな顔。（次の年に姉はティファニーのオープンハートのネックレスをもらって私は発狂。）

なので誕生日やクリスマスに何か大きな期待をすることはほぼなかったような気がする。

以上。
そんな幼少期で育ったので、クリスマス以外の誕生日の人たちが羨ましく感じることも。プレゼントは年に2回に振り分けられ、ケーキも2回。（ちなみに姉と弟の誕生日は同じなのでそちらもケーキは割愛。）

もちろん私も人の親となったいま、自分の誕生日なんぞどうでもよく、子供達の為に盛大にサンタ演出に勤しんでいる。ケーキも料理も手作りしていた。数年前、家族でクリスマスをお祝いしケーキを食べ、片付けが終わり、ほろ酔いで満腹になった主人が「おやすみ」と寝室に入っていった。

「ねぇ、今日わたし誕生日なんだけど」

「忘れてた」

とシンプルで毒のある返しをしたことがあった。
…オマエはいつから全力でクリスマスを祝う立場になったんだ。と心の中でつぶやいた。心のシャッターが降りた。これが「スン」である。

ゆざの2019年の誕生日は！？

そんなわけだが2019年の誕生日は、仕事で立ち寄った仙台のイルミネーションを見て35歳最後の感動をし、
ホヤが生まれて初めて美味しいなと感じ、
両親からクリスマスケーキをもらい、
福島県民の憩いのホテル聚楽へ連れて行ってもらい、
バイキングでたらふくエビチリを食べた。

とても充実した誕生日だった。
なんてことはない。

「してもらうこと」ばかり求めてた自分だが「喜ぶ」ことにした。

今なら父親の買ってくた毎年のパジャマも楽しみに喜ぶことができる。

毎年自分で作るケーキだって子供たちが喜んでくれる顔をみるだけで嬉しい。

大切な人と一緒に居られるだけで幸せだと思える歳の重ね方をすることが出来た。

来年はどんな誕生日になるのだろう。
願わくば体重があと5キロ痩せてますように。