見出し画像

9年前 娘が生まれた

ローテンションインストラクターのゆざきよです。
今日は訳あって自宅にはおりません。高台にそびえる6階の中層ビルからnoteを書いております。

今日は娘の誕生日。震災の3ヶ月前に予定日より1週間遅れて産まれ、生後1ヶ月から病気で入院した。女の子は体が強いと聞いていたのにびっくりしたが、元気に鼻水を垂らしながら小学校に毎日通う娘が9歳になったのだ。

26歳で出産。長男(10歳)と長女(9歳)は年子。

長男がものすごく育てやすかったのもあったが、お昼寝もせず母乳しか受け付けない娘に育児のシンドさを感じた。
入院ばかりで咳き込むたびに不安との戦い。震災後は母子避難で親戚の家や秋田県で1年間暮らしていたが、必死過ぎて記憶があまりない。笑

そんな娘もすくすく育ち、5歳からは入院も減り今は小学校へ元気に通っている。

慢性鼻炎なので、ティッシュボックスを机に置くことも許され、アレルギーで魚も食べれないので、除去食も大好きな肉に変えて提供していただき、たくさんの人たちのサポートのおかげで育っている。ありがたい。

【妊婦生活】

妊娠中、つわりもあったが母子ともに健康だったので、体重増加を恐れたのと長男の時にお産のつらみで、体力不足を痛感。意を決してマタニティビクスに通った。レッスン前後には助産師さんがお腹の心音をとり赤ちゃんの元気を確認。妊娠中にもできるエアロビクスだが、これが大変キツかった。

『妊婦は無理しちゃダメ!』の根底から覆されたホップ!ステップ!ジャンプ!の数々。大きなお腹の女性が、汗だくで動く姿にショックすら覚えた。
そして、自分の体力のなさだ。若さだけが取り柄の26歳。(微妙な若さ)自信喪失だ。

一人目の妊娠、出産、育児、妊娠・・・毎日の育児。車移動。たまの運動はジャスコでカートを押しながらのウィンドウショッピング。どうりで肥えるわけだよ。
そう、妊婦の動かなくていい説。2人分食べていい説は神話レベルだと気がついた。

最初はつらかったエクササイズや筋トレも回数を重ねてるうちに、体力がつきマタニティ友達もたくさん出来、とても楽しく10ヶ月まで過ごした。筋肉がついたことで、腰痛もなく妊娠中の体調不良はほぼなかったので、楽しいマタニティライフを送ったのを覚えている

インストラクターとして、この経験はとても大きい。妊娠中、産後。自分の体が一番変化するとき、向き合うときこと、体力づくりが必要だと痛感したのだ。運動することで気持ちも明るくなる。5年後、私は日本マタニティフィットネス協会のインストラクターになった。

【予定日超過】

臨月を迎え、私は走っていた。

「出産が近ずくと赤ちゃんが降りて(下がって)きてお股に挟まる感覚になり走れなくなる。」と聞き、お股に挟まる感覚を求め走りまくっていたのだ。

しかし走っても、スクワットしてもなかなか挟まらない。いくらでも走れる。スクワットできる。お股の違和感がない。そもそもお股の違和感がよくわからない。お股に頭が挟まるってなんだよ。

そんな悶々とした日々を過ごし、さすがに予定日を超過したこともあったので、病院で検査してみることに。

カメラで覗いて見てみたところ、なんと頭が挟まるどころがお先にへその緒が入り込んでしまっているではないか!

へその緒が先に出てしまうとどうなるかというと、赤ちゃんの頭で押す形になり赤ちゃんに酸素がいかずに脳にダメージ、命の危険とのこと。

…ジーザス。
そのまままさかの緊急入院。帝王切開決定。

よくわからないまま、慌ただしく病室に通された。
腰を下ろす暇もなく、脱毛クリームを看護師さんに渡される。

「手術するので、下の前側の毛を無くしておいてください。急いで!!」

帝王切開プランを全く想定していなかった私は脱毛クリームの使い方も知らず、急な帝王切開で不安MAX。脱毛クリームも使えない女だと思われたくない一心で平然を装い、とりあえず説明書を流し読んだ。

大きなお腹で見えない陰部に必死に手を伸ばし、感触だけを頼りに脱毛クリームを塗りこむ。当たり前だがいやらしい気分には一切ならない。

必死に塗り込み、そのまま15分ほど放置!

すると5分経過したところで看護師さんから、先生が手術前にもう一度診察するので、診察台に来るように、とのお声がけがあった。

おい、いや、早いだろ。まだ毛は生えてるぞ!?

「す、すみません!脱毛クリーム塗ったままなんですが…」

「そんなのいいから!先生待ってるから!早く!」

緊迫した空気感に、そんな私のアンダーヘアなんかの話題を膨らませることも出来るわけがない。とりあえず、慌ててティッシュで雑に拭きとる。

毛の処理が溶けきってるところと生きてるところ、で何とも見るに耐えない虎刈りのようなアンダーヘア。鏡の前で愕然とした。

「ツルツルより恥ずかしいなこれ!」とうろたえながれ「いや、誰も見ないし!? いや、先生とか見るじゃん!?おい!」
と葛藤しながらも診察台へ・・・。

どうか、先生が毛について触れませんように…

「あれ?へその緒動いたね!よかった!自然分娩でいけるよ!明日促進剤で産んじゃおう!」

「ほんとですか!(よかった!毛も見てない!)」

どうやら毛の心配も赤ちゃんの心配もご無用だったようだ!

(私は赤ちゃんが無事に産まれれば安産だと思っているので、自然分娩、促進剤、帝王切開どれもバッチコイです)

そのまま安堵感により、みすぼらしいアンダーヘアのことは忘れ、一晩病院で過ごし、促進剤投与により次の日無事に娘を生んだのである。

【出産】

二人目の出産はモスバーガーを食べながら陣痛を耐えていた。
「まだまだ、こんなもんじゃない」
「もっとこれからすごい陣痛がくるぞ!!」
「長期戦に備えてモスバーガーだ!」

と意気込んでいるうちに

いつの間にか出ていた。

「息んでーっ!」と言われたので
ドラゴンボール並みに「グアァァーーー!」と息んでいたら、叫んでる途中で
「ゆざさん、もう産まれてるよー。」と看護師さんに声をかけられ気がつく。

期間を空けずの二人目だからか、運動のおかげか、どちらにせよ長男の時に狐に取り憑かれたかのようにつらかった陣痛も出産も比べると嘘のよう。

まだまだ産める!そんなアドレナリン全開の出産。 無事に生まれ感謝である。


我が子はなべやかんにソックリで、なんとも愛嬌があり可愛らしかった。
子供に興味が薄い主人が、2日目に娘を見たとき「こんな可愛い子の父親で、俺はいいのだろうか・・・」とつぶやいた。

これが9年間続くスーパーヒストリー
【お父さんは過干渉】の始まりである。(それについては、またおいおい書こうと思う。)

自由で不思議な言動が多い娘だが(天真爛漫といおう)
私は人が大好きで、人の悪口を言わず、争わず、自己肯定感が常に高い彼女が大好きだ。真ん中なのにひねくれず、まっすぐに育ってくれてありがたい。(私は真ん中でひねくれ者です)

お誕生日おめでとう。

よろしかったらサポートお願いします! 自己肯定感すごく高くなります!!!