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20230113

物事を考えなくていい生活を過ごしている。血を分けない人間と酸素を共有しない日が長い間続いてしまうと、脳がほろほろと錆びついていく感覚がある。錆が浮いてくると、言葉が安易に産声をあげなくなっていく。考えなくていいから、考えることを放棄する癖がついてしまう。それはよくない。けれども生粋の飽き性、稀代の怠惰、考える習慣を根付かせることもままならない。ぬるま湯に浸かったような、煮凝りの中に閉じ込められたような、そんな感じで、うまくピントの合わない世界を半目で過ごしている。 己で敷い

    20230113