わたしは、この国から「ふしだら」だと思われている
「わたし」は、この国から「ふしだら」であると思われている。私だけじゃない、同僚のひっつめがみにしているあの子も、電車の隣の席で揺られていた名前も知らないあの人も、『女性は避妊の権利を渡せば沢山セックスをするだろう』と思われている。親と手を繋いでスーパーマーケットを歩いている5才くらいの女の子だって、あと十数年もすれば「ふしだら」なのではと懸念されるのだ。ふふ、ちょっと笑っちゃう。ばかばかしい。わたしたちは、女性であるということだけでこの国からふしだらだと思われている。
そん