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消臭力の志 12/2

・「志」と書かれた消臭力が駅のトイレに設置してあった。志の香り?おしっこするのに志は必要なのか。と思ったが普通に駅名だった。恥ずかしい。僕がトイレの消臭力の写真を撮っている様を誰かに見られていたら…。考えただけでゾッとしないわ、全然ゾッとしなかったわ。

・あっという間に12月になっていた。バイトも無事に受かり6日が初出勤だ。「12月と1月のシフトを書いてー」と言われて適当に書いて提出したら、年末実家に帰ることができなくなった。一生の不覚。あまり帰る気はなかったが、みんな僕の顔が見たいだろう。お年玉、PayPayでくれないかな。

・22:00くらいに心斎橋に来た。明日バイトがここらへんであるからだ。行きたいところをGoogleマップで見るのだが、ここらへんは地図が囲碁盤のようになっていてとても迷う。友達と合流する時間まで約1時間ある。居場所のない僕は唯一の逃げ場であるマクドナルドに向かう。

・前を歩いているカップルが凄いチューをしていた。よく出来るなこんな街中でと思った。歩行者信号の待ち時間、僕以外に待っている人がいたが全てカップルだった。青信号になって歩き出すと3カップルに包囲されながら歩いてしまった。何だよもう。歩道には斜め上を見上げ、スマホを構えている人など結構いた。なんだ?月でも凄いのか?目線の先にはイルミネーションの木々。あぁそうか、下を見て歩いていたから気づかなかった。その歩道沿いの木々は全てピンクや黄色の電飾で彩られていた。何だか惨めだ。僕はイルミネーションを綺麗だと思う感情が無いのか。心躍り足を止める感性がないのか。「ただの電球でしょ笑光の集合体笑」と言えば完全に負けが確定、というか凄いとは思う、綺麗だと思う。でもその綺麗という感情は、この道を歩いているカップル達とは違う感情の綺麗、だろうな。なんてね。ちんちーん。

・マクドナルドのトイレで用をたそうと思ったら、小便器にからあげクンのゴミが捨てて買った。ちょうどパッケージにあるからあげクンの顔が、おしっこの着弾点と一致しており、放尿プレイの様だった。水と尿にふやけたからあげクンはふやけており、目が潤んでいる様にも見える。僕には助けられない。この時からあげクンを助けない、という判断に至ることが大人になる事なんだと思う。

・今夜もまたボクシングジムで寝る。

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